2008年 11月 07日
MD以降 |
さて、どこまで続くの?秋のアートピック。
続いてのエントリーはこちら!
現代美術二等兵個展「悲しい色やねん」
日時:2008年11月8日(土)~23日(日)13:00-20:00(最終日~18:00)月曜休
会場:VOICE GALLERY pfs/w (京都)
オープニングパーティー:11月8日(土)18:00~20:00
です。
もはや説明不要ですね。
言わずと知れた、本家駄美術にして元祖駄美術、二等兵さんです。
ここ数年、木内はお二人にお世話になりっぱなしです。
先日のヘップでの展覧会はある意味第一次ピークといった感じで、広い会場に、少々「よそ行き」(?)な駄美術作品群が並んでましたが、今回は毎年恒例の小会場での個展。
どちらかというと、こういう会場の方がより濃密に駄美術が堪能できると思います。
大型ショッピングモールより駄菓子屋の方がより楽しめる、という感じですかね。
↑実はまだ買ってないんです。
お二人お揃いの時に購入して、サインを貰おうと企んでます。
しかし明日のオープニング、行くべきなんですが、今週は郵便仕事がハードでして・・・。
残業で行けなさそう。スイマセン。
それはそうと、昨日、月曜に次いでまたしても大阪へ行ってしまいました。
用事と見たい展覧会が重なったんで、ついでなら色々見てみようと先日買った「Lマガ」見てしまったのが運のつき・・・。
北浜の1.「MEM」から始まり→2.「サイギャラリイー」→3.「信濃橋画廊」→4.「メゾンダール」→5.「Den」→6.「オソブランコ」→で、最後は大阪から出て、7.「神戸アートビレッジセンター」まで・・・。
しかもスタートは午後4時。
自分でもなんか取り憑かれた様に歩き回ってる感じでした。
しかも週2回も大阪行くなんて、きっと前世で何かあったに違いない・・・。
というわけで、それぞれの感想を書こうと思いますが、ここからはちょっと嫌なこと、書くかもしれません。
「そんな悪口ばっかり言ってるキウチくんはもう見たくないわ!」
という方は続きを読まないでね。
1.「谷澤紗和子展 HUG」(MEM)
先日ここでも紹介した谷澤さんの個展。金箔の平面作品は予想以上にデカかった!これはなかなかのもんです。描かれてる画像も面白い。
画廊サイズにもジャストな作品数とボリュームかと思いましたが、欲を言えばもうちょっと種類を見たかったかも。
熊のぬいぐるみの作品ももう一つ「何か」があればいいような気がしましたが、そうすると逆に説明的になりすぎてしまうのかも。あのぐらいがいいのかもね。
2.「Kalle Lampele展 BEGINING」(サイギャラリー)
僕にしては珍しく外国人の個展。フィンランドの作家さんのようです。
キャンバスや壁面に描かれた文字。何かしら社会学や哲学書からの引用の様。
また、写真からとられたと思われる図を刺繍によるドローイング、等々、作品仕上げは僕好み。
経歴見たら同い年でした。
日本とフィンランドでも同世代感覚みたいんがあるんやろか?と思いました。
ま、僕は社会学書も哲学書も全く読まないのですが。
3.「中川佳宣展」(信濃橋画廊5)
僕が学生の頃、泣く子も黙る関西の若手トップランナーの1人だった中川氏。
相変わらずいい仕事されてます。
今の若い人が見たらどういう風に思うんやろな~とちょっと思いました。
4.「山下耕平展 ケルン 集積と形成」(メゾンダール)
芸大の大学院生の初個展だそうです。作品も面白く、完成度も高い、いい展覧会・・・ですが、やはり気になること多数・・・。
まず、すぐに頭に思い浮かぶのが、おそらく彼にとって大学の先輩に当たるのだろう、「名和晃平」「金氏撤平」という名前。
その影響下がモロに透けて見えてしまってます。残念。
また、「トレッキング」なモチーフもいかにも京芸っぽい。
最近、この「いかにも」感を恥ずかしげもなく出してる作家が非常に多い気がするのですが、どうですかね。
◯◯以降、みたいなの。
・・・いや、それを言っちゃおしまいですよ。
学ぶことは真似ること。
必ず誰かしらの影響は知らず知らず受けるものですし。
そもそも、昔の画家は工房性でしょ?狩野派とかはどうなのよ?
とかいったらキリがないですし、世間にも◯◯以降な人は多数いて、そういうあんただって、シュミレーショニズム以降であってネオダダ以降であって。
というか僕と同じ穴のムジナな作家は皆総じて「マルセルデュシャン以降」ですわ。
そりゃ誰でもね、キャンバスはって絵具と筆持ってベレー帽かぶれば「画家っぽい」ですよ。
やりたいことが、たまたま諸先輩方と同じであり、謙虚に追随してるなら仕方ないですが、さらにクレバーな人ならもうちょっとズラすと思うんやけどな~。
やっぱみんな真面目なんかな・・・。
しかしながら、ま、初個展ですし、造形力やセンスもかなりあると思うので、そういうのは、時間の問題ですかね。
5.「Visual Sensation Vol.3」(ギャラリーDen)
平面作家によるグループ展。何度かここで見た作家さんちらほら。
画廊企画なのか?作家が集って行われてるのか?は不明ですが、ここには最近ペインターが多く集っている印象があります。
ペインターの人達は仲がよさそう(に見えます。)
ま、問題意識や、やってることが近いと、共通する感覚が多くて、自然と集ったり共感したりするのは当然のことだと思います。
僕も作家やってるってだけでつい勝手に好意を抱いてしまうことも多いです。
ですが、そういう「連帯」から疎外感を感じることも多いです。
結局、作家とは独りの仕事。
・・・でも、ワイもタマには仲間に入れとくれ~っ!
6.のオソブランコに行ったのは年賀状の営業と一筆箋の領収書を持っていく用事の為でした。
その時点で18時。あ、神戸まだ行けるわ、てなことでこの時間からKAVCへ向かうことに。
7.「LOCUS」(神戸アートビレッジセンター)
前回「本命ガチガチ」と予想したこの展覧会は予想を裏切らない、本日トップのいい展覧会でした。
ま、このメンバーなら当然か。
昨年と違い、コラボレーション色はほぼ皆無で、5人の個展が一度に見られるという感じの、かなり贅沢な展覧会でした。
や、こちらにしたらその方が好都合。
では細かく感想諸々。
相変わらず栗田咲子さんは絵が上手い。イヤミなくらい。
10年ほど前の僕はこの「上手さ」があまり理解できなくて、
「なんでもっとちゃんと色とか塗らんのやろ?」と思ってました。
当時の京芸油画というと、この栗田さん風な絵を描く人ばっかりだった気がします。
後にそれはワタナベ先生という方の影響だと聞いたのですが、そういう絵を描く人もあまり見なくなりましたね。
ま、しかし、僕の母校でも当時は段ボールとかテキトーにはっつけて大型抽象作品にしてアシヤ方面でしか通用しないような作品作る人ばっかだったし、別の某大学では具象物を写真に撮って抽象化してアクリル板にプリントしたような作品作る人ばっかりだった気がします。
・・・何の話やったっけ?
とにかく、栗田さんと三宅砂織さんは仕切られたニュートラルな空間に適度に平面作品を配置。
何度も言ってるが二人とも上手いし、おもしろい。
その後、国谷くん、木藤さんの作品を見たのですが、その際、KAVCのスタッフのIさんがわざわざ作品の案内と解説を丁寧に一つ一つして下さいました。
平日夕方で客が僕だけだったのが功を奏したようです。
Iさん、ありがとうございました。
国谷くんは空間の使い方に関しては非凡な才能を昔から持ってたと思いますが、その感覚と計算の割合が絶妙というか、や、さすが彫刻出身。
贅沢な会場に作家の「妙」を見た気がして、ニヤニヤしてしまいました。
しかも今回は色彩にも趣向が感じられ、「やりよんな~」と感心しきり、でした。
願わくばネオン管以外も見たかったですが、贅沢すぎ?
また、同じく空間と音をこれでもか!と制御していた木藤さん。
彼女の僕の見たここ数年の仕事ではベストちゃう?
ま、KAVCの空間でしか成立しにくいものですが、その選び方は絶妙。
難を言えば、レーザー光線の平面の形はちょっとまだいじれる気がしましたが。
しかし、この暗がりで時間を使う作品はついつい岐阜の時(※)の様に、「自問自答」モードに入ってしまうので僕は注意が必要。
今回はIさんが話相手になってくださったので、それは大丈夫でしたが、あの空間でペチャクチャ喋りながらの鑑賞は作家にとっては不本意かも。
というわけで、例の「軟禁イベント」は大変興味ありますが、そういう意味で今回は遠慮させていただきます。
にしても、木藤さん、攻めてますね~。
会場で、「KJは実はドSなのでは?」とか言ってしまいました。
で、今回ちょっと残念だったのは、注目の田中秀和くん。
本人には悪いですが、僕から言わせれば、あれは「余技」。
ですが、ま、今回のこの展覧会に児玉画廊で見たようなタブローを入れる隙はもう残されてない感じなので、仕方ないとは思いますが。
あのガラスのところでは何をやってもあれ以上にもあれ以下にもならない気がします。
ですが、これで彼の作家としての評価が下がることなどもちろんないと思うし、実力のないものがやったらたぶんもっとヒドいことになってたと思います。
絵画の新作はまたの機会に。
という感じで、全体的に非常に贅沢な展覧会で、それをまた非常に贅沢な状態で鑑賞できました。
たぶんイベントの時とかはこうは行かないでしょう。
平日夕方以降、おすすめです。
さらに、Iさんは僕を誘導しながら、「ここの照明、ちょっと明るすぎますかねえ?」等々、細かいところの意見を伺ってこられて、その言葉の節々に「展覧会をより良くしたい」という思いを感じました。
や、これだけ贅沢に会場を使う為には、スタッフの方々の並々ならぬ努力があるに違いないわけで、その点でも、こういう贅沢な環境と人材に恵まれて作品を発表できる作家は幸せやろな~と思った次第です。
・・・・・ああ、また長なってしもた・・・。
こんだけ長いと読むのもしんどいでしょう?
超元気で超ヒマな時に一瞥して下さい。
※注:木藤さんの今年春の岐阜でのインスタレーション。感想は旧掲示板「愚痴る魂の会」を探してみて下さい。
今日の鼻歌:
♪ライトを消して走れーっ! 余計なものを~見すぎた人よ~
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現代美術二等兵個展「悲しい色やねん」
日時:2008年11月8日(土)~23日(日)13:00-20:00(最終日~18:00)月曜休
会場:VOICE GALLERY pfs/w (京都)
オープニングパーティー:11月8日(土)18:00~20:00
です。
もはや説明不要ですね。
言わずと知れた、本家駄美術にして元祖駄美術、二等兵さんです。
ここ数年、木内はお二人にお世話になりっぱなしです。
先日のヘップでの展覧会はある意味第一次ピークといった感じで、広い会場に、少々「よそ行き」(?)な駄美術作品群が並んでましたが、今回は毎年恒例の小会場での個展。
どちらかというと、こういう会場の方がより濃密に駄美術が堪能できると思います。
大型ショッピングモールより駄菓子屋の方がより楽しめる、という感じですかね。
↑実はまだ買ってないんです。
お二人お揃いの時に購入して、サインを貰おうと企んでます。
しかし明日のオープニング、行くべきなんですが、今週は郵便仕事がハードでして・・・。
残業で行けなさそう。スイマセン。
それはそうと、昨日、月曜に次いでまたしても大阪へ行ってしまいました。
用事と見たい展覧会が重なったんで、ついでなら色々見てみようと先日買った「Lマガ」見てしまったのが運のつき・・・。
北浜の1.「MEM」から始まり→2.「サイギャラリイー」→3.「信濃橋画廊」→4.「メゾンダール」→5.「Den」→6.「オソブランコ」→で、最後は大阪から出て、7.「神戸アートビレッジセンター」まで・・・。
しかもスタートは午後4時。
自分でもなんか取り憑かれた様に歩き回ってる感じでした。
しかも週2回も大阪行くなんて、きっと前世で何かあったに違いない・・・。
というわけで、それぞれの感想を書こうと思いますが、ここからはちょっと嫌なこと、書くかもしれません。
「そんな悪口ばっかり言ってるキウチくんはもう見たくないわ!」
という方は続きを読まないでね。
1.「谷澤紗和子展 HUG」(MEM)
先日ここでも紹介した谷澤さんの個展。金箔の平面作品は予想以上にデカかった!これはなかなかのもんです。描かれてる画像も面白い。
画廊サイズにもジャストな作品数とボリュームかと思いましたが、欲を言えばもうちょっと種類を見たかったかも。
熊のぬいぐるみの作品ももう一つ「何か」があればいいような気がしましたが、そうすると逆に説明的になりすぎてしまうのかも。あのぐらいがいいのかもね。
2.「Kalle Lampele展 BEGINING」(サイギャラリー)
僕にしては珍しく外国人の個展。フィンランドの作家さんのようです。
キャンバスや壁面に描かれた文字。何かしら社会学や哲学書からの引用の様。
また、写真からとられたと思われる図を刺繍によるドローイング、等々、作品仕上げは僕好み。
経歴見たら同い年でした。
日本とフィンランドでも同世代感覚みたいんがあるんやろか?と思いました。
ま、僕は社会学書も哲学書も全く読まないのですが。
3.「中川佳宣展」(信濃橋画廊5)
僕が学生の頃、泣く子も黙る関西の若手トップランナーの1人だった中川氏。
相変わらずいい仕事されてます。
今の若い人が見たらどういう風に思うんやろな~とちょっと思いました。
4.「山下耕平展 ケルン 集積と形成」(メゾンダール)
芸大の大学院生の初個展だそうです。作品も面白く、完成度も高い、いい展覧会・・・ですが、やはり気になること多数・・・。
まず、すぐに頭に思い浮かぶのが、おそらく彼にとって大学の先輩に当たるのだろう、「名和晃平」「金氏撤平」という名前。
その影響下がモロに透けて見えてしまってます。残念。
また、「トレッキング」なモチーフもいかにも京芸っぽい。
最近、この「いかにも」感を恥ずかしげもなく出してる作家が非常に多い気がするのですが、どうですかね。
◯◯以降、みたいなの。
・・・いや、それを言っちゃおしまいですよ。
学ぶことは真似ること。
必ず誰かしらの影響は知らず知らず受けるものですし。
そもそも、昔の画家は工房性でしょ?狩野派とかはどうなのよ?
とかいったらキリがないですし、世間にも◯◯以降な人は多数いて、そういうあんただって、シュミレーショニズム以降であってネオダダ以降であって。
というか僕と同じ穴のムジナな作家は皆総じて「マルセルデュシャン以降」ですわ。
そりゃ誰でもね、キャンバスはって絵具と筆持ってベレー帽かぶれば「画家っぽい」ですよ。
やりたいことが、たまたま諸先輩方と同じであり、謙虚に追随してるなら仕方ないですが、さらにクレバーな人ならもうちょっとズラすと思うんやけどな~。
やっぱみんな真面目なんかな・・・。
しかしながら、ま、初個展ですし、造形力やセンスもかなりあると思うので、そういうのは、時間の問題ですかね。
5.「Visual Sensation Vol.3」(ギャラリーDen)
平面作家によるグループ展。何度かここで見た作家さんちらほら。
画廊企画なのか?作家が集って行われてるのか?は不明ですが、ここには最近ペインターが多く集っている印象があります。
ペインターの人達は仲がよさそう(に見えます。)
ま、問題意識や、やってることが近いと、共通する感覚が多くて、自然と集ったり共感したりするのは当然のことだと思います。
僕も作家やってるってだけでつい勝手に好意を抱いてしまうことも多いです。
ですが、そういう「連帯」から疎外感を感じることも多いです。
結局、作家とは独りの仕事。
・・・でも、ワイもタマには仲間に入れとくれ~っ!
6.のオソブランコに行ったのは年賀状の営業と一筆箋の領収書を持っていく用事の為でした。
その時点で18時。あ、神戸まだ行けるわ、てなことでこの時間からKAVCへ向かうことに。
7.「LOCUS」(神戸アートビレッジセンター)
前回「本命ガチガチ」と予想したこの展覧会は予想を裏切らない、本日トップのいい展覧会でした。
ま、このメンバーなら当然か。
昨年と違い、コラボレーション色はほぼ皆無で、5人の個展が一度に見られるという感じの、かなり贅沢な展覧会でした。
や、こちらにしたらその方が好都合。
では細かく感想諸々。
相変わらず栗田咲子さんは絵が上手い。イヤミなくらい。
10年ほど前の僕はこの「上手さ」があまり理解できなくて、
「なんでもっとちゃんと色とか塗らんのやろ?」と思ってました。
当時の京芸油画というと、この栗田さん風な絵を描く人ばっかりだった気がします。
後にそれはワタナベ先生という方の影響だと聞いたのですが、そういう絵を描く人もあまり見なくなりましたね。
ま、しかし、僕の母校でも当時は段ボールとかテキトーにはっつけて大型抽象作品にしてアシヤ方面でしか通用しないような作品作る人ばっかだったし、別の某大学では具象物を写真に撮って抽象化してアクリル板にプリントしたような作品作る人ばっかりだった気がします。
・・・何の話やったっけ?
とにかく、栗田さんと三宅砂織さんは仕切られたニュートラルな空間に適度に平面作品を配置。
何度も言ってるが二人とも上手いし、おもしろい。
その後、国谷くん、木藤さんの作品を見たのですが、その際、KAVCのスタッフのIさんがわざわざ作品の案内と解説を丁寧に一つ一つして下さいました。
平日夕方で客が僕だけだったのが功を奏したようです。
Iさん、ありがとうございました。
国谷くんは空間の使い方に関しては非凡な才能を昔から持ってたと思いますが、その感覚と計算の割合が絶妙というか、や、さすが彫刻出身。
贅沢な会場に作家の「妙」を見た気がして、ニヤニヤしてしまいました。
しかも今回は色彩にも趣向が感じられ、「やりよんな~」と感心しきり、でした。
願わくばネオン管以外も見たかったですが、贅沢すぎ?
また、同じく空間と音をこれでもか!と制御していた木藤さん。
彼女の僕の見たここ数年の仕事ではベストちゃう?
ま、KAVCの空間でしか成立しにくいものですが、その選び方は絶妙。
難を言えば、レーザー光線の平面の形はちょっとまだいじれる気がしましたが。
しかし、この暗がりで時間を使う作品はついつい岐阜の時(※)の様に、「自問自答」モードに入ってしまうので僕は注意が必要。
今回はIさんが話相手になってくださったので、それは大丈夫でしたが、あの空間でペチャクチャ喋りながらの鑑賞は作家にとっては不本意かも。
というわけで、例の「軟禁イベント」は大変興味ありますが、そういう意味で今回は遠慮させていただきます。
にしても、木藤さん、攻めてますね~。
会場で、「KJは実はドSなのでは?」とか言ってしまいました。
で、今回ちょっと残念だったのは、注目の田中秀和くん。
本人には悪いですが、僕から言わせれば、あれは「余技」。
ですが、ま、今回のこの展覧会に児玉画廊で見たようなタブローを入れる隙はもう残されてない感じなので、仕方ないとは思いますが。
あのガラスのところでは何をやってもあれ以上にもあれ以下にもならない気がします。
ですが、これで彼の作家としての評価が下がることなどもちろんないと思うし、実力のないものがやったらたぶんもっとヒドいことになってたと思います。
絵画の新作はまたの機会に。
という感じで、全体的に非常に贅沢な展覧会で、それをまた非常に贅沢な状態で鑑賞できました。
たぶんイベントの時とかはこうは行かないでしょう。
平日夕方以降、おすすめです。
さらに、Iさんは僕を誘導しながら、「ここの照明、ちょっと明るすぎますかねえ?」等々、細かいところの意見を伺ってこられて、その言葉の節々に「展覧会をより良くしたい」という思いを感じました。
や、これだけ贅沢に会場を使う為には、スタッフの方々の並々ならぬ努力があるに違いないわけで、その点でも、こういう贅沢な環境と人材に恵まれて作品を発表できる作家は幸せやろな~と思った次第です。
・・・・・ああ、また長なってしもた・・・。
こんだけ長いと読むのもしんどいでしょう?
超元気で超ヒマな時に一瞥して下さい。
※注:木藤さんの今年春の岐阜でのインスタレーション。感想は旧掲示板「愚痴る魂の会」を探してみて下さい。
今日の鼻歌:
♪ライトを消して走れーっ! 余計なものを~見すぎた人よ~
by kiuchism
| 2008-11-07 23:22
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