2008年 08月 25日
母親のポカリ |
「ポカリ飲みたい・・・」
が母親の最後の言葉だったそうです。
僕自身はその言葉を聞いてないのですが、亡くなる前日の朝はそう言っていたと付き添っていた父は言ってました。
そのとき、家族および親戚は病院の宿泊施設にいたのですが、個室ではなかったため、交代で付き添いをしていました。
その後意識がなくなり、翌未明、息をひきとったのです。
僕は比較的お腹がユルい方で、よくお腹冷やして下すことがあったのですが、生前の母はそんな時よく、
「ポカリ飲んどき、ポカリ」
と言ってました。
これは、ポカリスエットに代表されるいわいるスポーツドリンク系飲料は、人間の体の体液に近い成分なので、それを飲むのが下痢の時に同時に起こる脱水症状を防げる、という看護士だった母のアドバイスでした。
なので、お腹を下したり少しでもユルくなったときはなんとなく、ポカリでもアクエリアスでもライフガードでもいいのですが、それ系のドリンクをいち早く買って飲む習慣がついていて、それが即回復、なのかはわかりませんが、何となく安心するというクセが今でも残っています。
母は亡くなる何日か前は食事も出来ない状態で、とりあえずポカリなんかを飲んでいて、付きっきりで付き添っていた父は何度も母のリクエストに答えポカリを飲ませていたようで、その為、今でも仏壇には母が好きだったコーヒーとともにポカリが供えてあります。
それはいいのですが、「もったいないから」という理由で仏壇から下げたコップ一杯のポカリを写真のように冷蔵庫で冷やす父。
それはやめてえや、と何度か言ったのですが、ま、あんまり言うとまた無駄なケンカになるので、黙って冷えたころ見計らって飲んだりしてます。
母の命日は26日ですが、一周忌の法要は24日、無事に終わりました。
あれから1年ですか。
あの時と同じく親戚一同が集まって、仏壇の前と墓前でお経を唱え、花を添え、お線香をあげ、
こういう時しか食べられないちょっといい食事して帰ってきました。
運転手のため酒飲めずでしたが、こういう時以外の普段からこんな食事できる身分になりて~な、と思った、そんな夏の終わりです。
by kiuchism
| 2008-08-25 00:40
| 思ひ出話