2008年 12月 07日
西の党員、ROCK Joe |
「アメリカ先導型資本主義経済社会が崩壊しようとしてるのに、現代美術業界がそのちょっと遅れた感じでバブル化している」
とは先日、某氏の発言。
その辺の実情は僕にはわからないが、氏が危惧する話は、ノンポリとはいえ「パパママ共産党」な赤い血を引く僕ですから、わからなくもない。
で、別の某氏の話だと、「崩壊は既に始まってる」との事。
また別の某氏曰くは、「欧米人はアジアの美術バブルを実は冷ややかな目で見ている」とも。
「外国人コレクターが京都に来たがるので、京都に画廊をオープンする」
みたいな話は本来は「裏事情」だったはず。
それが情報誌に載り、テレビで紹介される時代。
冒頭の某氏は嫌悪感を示されていたが、たしかに、それだと、
「日本の美術作家は外国人コレクターだけを相手に作品を作っている」と、大雑把に言えばそういうことになってしまう。
かと言って、大衆やマスコミに広く支持されるものだけが素晴らしいものだ!ということもないので、大衆やマスコミが見捨てた「いいもの」を、一部の金持ちが購入し保護することにより、後世にそれが残る、という側面もある。
それに、そういう政治の話と、作家の作品の善し悪しは、また別の話。
・・・前置きが長くなりました。
そんなような話を思うキッカケとなった、超有名画廊の京都進出。
その場所が偶然、いつも展覧会搬入等を手伝ってくれてる同級生、京都絆屋の社長T君(正しくはC君でした。訂正し、お詫びいたします。)の自宅兼店舗兼工房の近くだということで、じゃ、一緒に行きますか、てな感じで、京都の西の党員ロックジョー方面へ。
久々に実家からバスで。
このバス乗るのは、浪人の時以来かも。
ソービカラスマももう無いんやね・・・。
で、絆屋の応接室で社長としばし談笑し、じゃ行きますかと店を出て徒歩20秒。
え!ここ?こんな近いの?
同じ町内とは聞いてましたが、めっちゃ近いんで思わず笑ろてしまいました。
超有名画廊二つがスペースをシェア。
かなり広くていい感じスペースです。
「会期を『てれこ』で使う」という情報は誤りだったみたい。
訂正し、お詫びいたします。
今回それぞれ個展をされてる作家さんは、お二人とも何度も作品を拝見してる作家さんで、最近だと昨年、広島の美術館での「一風変わった」企画のグループ展で見て以来。
ですが、関西ではこのところほとんど発表されてないんで、貴重です。
手前のスペース作家さんは、昔から、とても「色気ある」油絵をかかれていて、昨年の広島で見たときも、そのなんとも艶っぽく、しかもギラギラした画面に魅せられてしまっていました。
ですが、今回は少々落ち着いた感じでした。
いや、何というか、そもそもこういう絵画の日本での第一人者の1人である方なんですが、その作品が「いかにも今風なそれ」になってしまってる感じがしたというか。
ようするに、本家が本家の物真似をするような感じになってるように見えたというか。
ま、しかし、以前、別の画廊で、「また◯◯のパチもんか」なんて流行のテイストの作品見てキャプション見たら、◯◯本人の作品だった、ということがあった僕ですから。
僕の見る目が無いということですかね。
奥の作家さんは昔から知ってる方なんですが、やはり「不言実行の人」。
素晴らしい。
僕が知った頃の作品の面影はないですが、その頃から常に周りより何歩も先を行ってはる感じ。
ざっくり区別すると、抽象絵画ということになるのでしょうが、そういうカテゴリーには収まり切らない「他に類を見ない」感じの作品でした。
画廊のホームーページでの解説文では、残念ながらオツムの弱い僕には理解しようとしてもなかなか要領を得ないですが、その筆致の素晴らしさは、誰が見ても一目瞭然でした。
そんな感じで、前述のような業界政治的な下世話な不純物のせいで、作品をまっすぐ見られないのは、ちょっとした不幸ですな。
業界関係者には、作家に対して、できるだけそのような不純物を取り除いて欲しい、と願うのですが。
・・・そんなきれいごとではやっていけない?
というわけで、そのまま社長とぶらぶら歩いて大宮方面へ。
展覧会前で修羅場のMちゃんのアトリエ見学。(Mちゃん、邪魔してゴメン)
この辺は他にもアトリエ持つ人や、ギャラリーもあって、文字通り「アートゾーン」でもあるようです。
その後、四条大宮へ行き、社長と前から行きたかった中華屋「上上」に念願かなって行きました。
このところ、なんとなく中華づいてますな。

麻婆豆腐。
最近の僕の麻婆辛さ指標は、
長城<上上<上海≦龍門<駱駝 です。
で、そこでたらふく飲み食い。
社長のC君は大学の同期で、もともと美術作家としてギャラリー等で発表していて、僕なんかより全然活躍していた。
ある時期からシフトチェンジして、ざっくり言うと、「コンセプチャル・アクセサリー」の企画制作販売をしています。
それで、嫁と子とを食わしているわけで、自分の作品で食ってるという意味ではとても羨ましいのですが、
どうもそれだけでは不服みたいで、同期の作家の活躍や近くにそんな画廊ができたものだから、いろいろ方向性に悩み、画廊等で発表しないことで「美術が遠くなる」と言うような発言や悩みを聞かされる。
「いや、そんな周りのことより、いまの自分の仕事を高めるのが、一番の表現やと思うで」
と、円空や木喰の話とかまで例に出して、何度も彼を諭したのですが、なんか後半は自分に言い聞かせてるみたいな感じでした。
そんな感じで長話。
たらふく食って飲んでもリーズナブルなのが、中華のええとこですな。
この日は取り残されること無く、バスで実家へと帰りました。
Todays nose song:
♪You by the phone~ You all alone~ It's a long way back to Germany It's a long way back to Germany~
とは先日、某氏の発言。
その辺の実情は僕にはわからないが、氏が危惧する話は、ノンポリとはいえ「パパママ共産党」な赤い血を引く僕ですから、わからなくもない。
で、別の某氏の話だと、「崩壊は既に始まってる」との事。
また別の某氏曰くは、「欧米人はアジアの美術バブルを実は冷ややかな目で見ている」とも。
「外国人コレクターが京都に来たがるので、京都に画廊をオープンする」
みたいな話は本来は「裏事情」だったはず。
それが情報誌に載り、テレビで紹介される時代。
冒頭の某氏は嫌悪感を示されていたが、たしかに、それだと、
「日本の美術作家は外国人コレクターだけを相手に作品を作っている」と、大雑把に言えばそういうことになってしまう。
かと言って、大衆やマスコミに広く支持されるものだけが素晴らしいものだ!ということもないので、大衆やマスコミが見捨てた「いいもの」を、一部の金持ちが購入し保護することにより、後世にそれが残る、という側面もある。
それに、そういう政治の話と、作家の作品の善し悪しは、また別の話。
・・・前置きが長くなりました。
そんなような話を思うキッカケとなった、超有名画廊の京都進出。
その場所が偶然、いつも展覧会搬入等を手伝ってくれてる同級生、京都絆屋の社長T君(正しくはC君でした。訂正し、お詫びいたします。)の自宅兼店舗兼工房の近くだということで、じゃ、一緒に行きますか、てな感じで、京都の西の党員ロックジョー方面へ。
久々に実家からバスで。
このバス乗るのは、浪人の時以来かも。
ソービカラスマももう無いんやね・・・。
で、絆屋の応接室で社長としばし談笑し、じゃ行きますかと店を出て徒歩20秒。
え!ここ?こんな近いの?
同じ町内とは聞いてましたが、めっちゃ近いんで思わず笑ろてしまいました。
超有名画廊二つがスペースをシェア。
かなり広くていい感じスペースです。
「会期を『てれこ』で使う」という情報は誤りだったみたい。
訂正し、お詫びいたします。
今回それぞれ個展をされてる作家さんは、お二人とも何度も作品を拝見してる作家さんで、最近だと昨年、広島の美術館での「一風変わった」企画のグループ展で見て以来。
ですが、関西ではこのところほとんど発表されてないんで、貴重です。
手前のスペース作家さんは、昔から、とても「色気ある」油絵をかかれていて、昨年の広島で見たときも、そのなんとも艶っぽく、しかもギラギラした画面に魅せられてしまっていました。
ですが、今回は少々落ち着いた感じでした。
いや、何というか、そもそもこういう絵画の日本での第一人者の1人である方なんですが、その作品が「いかにも今風なそれ」になってしまってる感じがしたというか。
ようするに、本家が本家の物真似をするような感じになってるように見えたというか。
ま、しかし、以前、別の画廊で、「また◯◯のパチもんか」なんて流行のテイストの作品見てキャプション見たら、◯◯本人の作品だった、ということがあった僕ですから。
僕の見る目が無いということですかね。
奥の作家さんは昔から知ってる方なんですが、やはり「不言実行の人」。
素晴らしい。
僕が知った頃の作品の面影はないですが、その頃から常に周りより何歩も先を行ってはる感じ。
ざっくり区別すると、抽象絵画ということになるのでしょうが、そういうカテゴリーには収まり切らない「他に類を見ない」感じの作品でした。
画廊のホームーページでの解説文では、残念ながらオツムの弱い僕には理解しようとしてもなかなか要領を得ないですが、その筆致の素晴らしさは、誰が見ても一目瞭然でした。
そんな感じで、前述のような業界政治的な下世話な不純物のせいで、作品をまっすぐ見られないのは、ちょっとした不幸ですな。
業界関係者には、作家に対して、できるだけそのような不純物を取り除いて欲しい、と願うのですが。
・・・そんなきれいごとではやっていけない?
というわけで、そのまま社長とぶらぶら歩いて大宮方面へ。
展覧会前で修羅場のMちゃんのアトリエ見学。(Mちゃん、邪魔してゴメン)
この辺は他にもアトリエ持つ人や、ギャラリーもあって、文字通り「アートゾーン」でもあるようです。
その後、四条大宮へ行き、社長と前から行きたかった中華屋「上上」に念願かなって行きました。
このところ、なんとなく中華づいてますな。

麻婆豆腐。
最近の僕の麻婆辛さ指標は、
長城<上上<上海≦龍門<駱駝 です。
で、そこでたらふく飲み食い。
社長のC君は大学の同期で、もともと美術作家としてギャラリー等で発表していて、僕なんかより全然活躍していた。
ある時期からシフトチェンジして、ざっくり言うと、「コンセプチャル・アクセサリー」の企画制作販売をしています。
それで、嫁と子とを食わしているわけで、自分の作品で食ってるという意味ではとても羨ましいのですが、
どうもそれだけでは不服みたいで、同期の作家の活躍や近くにそんな画廊ができたものだから、いろいろ方向性に悩み、画廊等で発表しないことで「美術が遠くなる」と言うような発言や悩みを聞かされる。
「いや、そんな周りのことより、いまの自分の仕事を高めるのが、一番の表現やと思うで」
と、円空や木喰の話とかまで例に出して、何度も彼を諭したのですが、なんか後半は自分に言い聞かせてるみたいな感じでした。
そんな感じで長話。
たらふく食って飲んでもリーズナブルなのが、中華のええとこですな。
この日は取り残されること無く、バスで実家へと帰りました。
Todays nose song:
♪You by the phone~ You all alone~ It's a long way back to Germany It's a long way back to Germany~
by kiuchism
| 2008-12-07 22:46
| 日常・雑記