2009年 06月 11日
放課後のために~その1・ジャブ~ |
さて、結局、ダマシダマシやってましたが火曜日の夜に咳が止まらず。
さすがにこれはただの風じゃないかも、という気になり、思い切って仕事休んで病院へ。
しかし、そんな心配をよそに、「じゃ薬出しときますね~」程度のもの。
「や、『気管支炎』とかの可能性もないですかね?」と僕。
「あ、まあ気管支くらいは炎症をおこしてるかもね~」とお医者さん。
はあ、そんなもんですか。
とりあえずは、打ち上げで少々無茶したとは言え、回復力の遅さに凹む、もう若くない若造です。
というわけで、さりげなく放課後展の総括・その1。
そもそも「何故この展覧会をやったの?」と問われれば「やりたかったから。」としか答えられません。
竹垣に竹立てかけたかったから、竹立てかけたのです、な早口言葉と同じ感じ。
今回出品した「中学性日記」という、学校机を使った版画作品は、2001年に京都芸術センターの教室で、「教育と美術と」を発表したすぐ後くらいからあったアイデアで、いつかまた学校の教室で展覧会をするときに出そう、と思ってました。
それから8年。
学校ロケーションどころか、すっかり地元京都での発表もなくなり知らぬ間にええ歳こいてました。
途中、「ギャラリズム2006」でその机版画作品や、VHSビデオテープ作品等、「これからやりたい事」のアイデアを出したような展覧会をし、少しづつ実現してきてました。
そんな中、昨年春に立誠で展覧会等をしている、というのを、ひょんな事から知ることとなり、
その時から、その8年前からの作品がもしかしたら発表できるかも、とウズウズし始めていたわけです。
しかし、そこで行われてる展覧会や、そこで企画やりますてな人の話を見聞きするたび、心の中で「オレを誘ってくれ~」と念じてましたが、(さりげなく「いいアイデアあるんやけどね~」なんて発言もしてましたが、)そんな念も届かず、基本相手にされず。
さらにイロイロ見聞きしては、僕に火をつける事がありまして、自分は、
「あ、この感じやとオレ、一生グループ展には誘われへんかもな~」
と思い込んでしまった次第。
具体的にいうと、僕は学生でもなければキョーゲー出身でもなく、まして名前に「平」もつかない。
学歴詐称して改名でもせな、無理なんかな~という勘違い的凹みから、だんだん炎が燃え盛り、そんな中、天井の神から、
「あんた、そんな愚痴愚痴いってんと、自分でやりなはれ。展覧会、やりなはれ!」
という声を聞いたのだった。
確かにその時は、立誠での展覧会を見て、「悪くはないけどなんか足らんな~」と思う事も多く、その部分がもしかするとええ加減なままやってる感じが、なんかここを「単なる箱」として使ってるだけちゃうのん?
と思い始め、
「このいい空間を、もっと『ちゃんと』使うべきではないか?」
という義憤といいいますか、勝手ながら思ったわけです。
しかも、自分はここ数年の活動で色んな人と知り合い、ここで展覧会したら面白いことできそな人もたくさん知っている。
そのポジションに居ながら、何もしないのは逆に罪じゃない?と思いこんだら、試練の道を。
行くが男のど根性!コンジョー!コンジョー!どコンジョー!
泣いて笑って喧嘩して!
つうわけで、「やる」となった次第です。
なので、この展覧会をやるに当たって、各地で「アーティスト・イニシアティヴ」なるカッコいい形容をいただいたこともありますが、僕個人としては決してそれを推奨したいわけではなく、仕方なしにそうなった、ということです。
我々は決して主導権争いをしたい訳ではないのです。
面白い、またはいい展覧会をしてくれるなら、作家主導でも企業主導でもお国主導でもキュレーター主導でも知識人主導でも金持ち主導でも画廊主導でもその辺のおっちゃん主導でも、何でもいいのです。
「アーティスト・イニシアティヴ」なんて言葉が流行ってるのも、ここ数年のコマーサル画廊や大手コレクターやマーケット主導のシーンに対しての反動な感じで出てきてるだけで、15年選手の僕からしたら昔からある、「当たり前のこと」。
僕個人としては作家として、そういう波に乗り損ねた男の抵抗というか僻みみたいなものです。
そんなわけで、思い立ったその時は鼻息荒く、「アイツらにやらせるくらいなら、オレがやったほうがマシちゃうか?」と思ってたわけです。
しかし、できればやっぱり、しっかりした展覧会コーディネーターや資本バックやらキュレーターやら、作家以外の方々が多く居る方が望ましい、とは思います。
今回の経験で、より強くそう思いました。
ですが、そういう方々がやらないなら、自分でやらなきゃいけないわけで、とにかく、作家でしかもフリーターで週6日仕事しながらも制作と展覧会を作れたら、もうそういう人たちに
「お金がない」だの「時間がない」だの言わせないぜ!
という状況が出来るのではないか?とも思った次第。
実際はそう言いながらヒーヒーで、また他の作家さんに多数の負担はかけたのですが、とにかく展覧会は呑み会の席の妄想ではなく、実際に実現しました。
これだけは揺るがない事実です。
そんなわけで、こんなご時世、時代錯誤にも「バンドやろうぜ!」ノリで「展覧会やろうぜ!」と各作家さんに声かけ始めたのが昨年11月の話。
とりあえず、「半年で、よくできましたね。」くらいは思わせて下さい~。
と、これがまあこの展覧会の動機的なもの、偽らざる気持ちです。
総括は序章だけでこんなに長くなってしまいました。
本展に「放課後展2」とかは無いですが、展覧会はまだ終ってません。
というわけで、しつこいですが放課後、もう少し見守って下さい~~。
今日の鼻歌:
♪私も~ はなか~ら~ たわいのない~ 旅の若僧~~ 旅の若僧~~ 旅の若僧~~
さすがにこれはただの風じゃないかも、という気になり、思い切って仕事休んで病院へ。
しかし、そんな心配をよそに、「じゃ薬出しときますね~」程度のもの。
「や、『気管支炎』とかの可能性もないですかね?」と僕。
「あ、まあ気管支くらいは炎症をおこしてるかもね~」とお医者さん。
はあ、そんなもんですか。
とりあえずは、打ち上げで少々無茶したとは言え、回復力の遅さに凹む、もう若くない若造です。
というわけで、さりげなく放課後展の総括・その1。
そもそも「何故この展覧会をやったの?」と問われれば「やりたかったから。」としか答えられません。
竹垣に竹立てかけたかったから、竹立てかけたのです、な早口言葉と同じ感じ。
今回出品した「中学性日記」という、学校机を使った版画作品は、2001年に京都芸術センターの教室で、「教育と美術と」を発表したすぐ後くらいからあったアイデアで、いつかまた学校の教室で展覧会をするときに出そう、と思ってました。
それから8年。
学校ロケーションどころか、すっかり地元京都での発表もなくなり知らぬ間にええ歳こいてました。
途中、「ギャラリズム2006」でその机版画作品や、VHSビデオテープ作品等、「これからやりたい事」のアイデアを出したような展覧会をし、少しづつ実現してきてました。
そんな中、昨年春に立誠で展覧会等をしている、というのを、ひょんな事から知ることとなり、
その時から、その8年前からの作品がもしかしたら発表できるかも、とウズウズし始めていたわけです。
しかし、そこで行われてる展覧会や、そこで企画やりますてな人の話を見聞きするたび、心の中で「オレを誘ってくれ~」と念じてましたが、(さりげなく「いいアイデアあるんやけどね~」なんて発言もしてましたが、)そんな念も届かず、基本相手にされず。
さらにイロイロ見聞きしては、僕に火をつける事がありまして、自分は、
「あ、この感じやとオレ、一生グループ展には誘われへんかもな~」
と思い込んでしまった次第。
具体的にいうと、僕は学生でもなければキョーゲー出身でもなく、まして名前に「平」もつかない。
学歴詐称して改名でもせな、無理なんかな~という勘違い的凹みから、だんだん炎が燃え盛り、そんな中、天井の神から、
「あんた、そんな愚痴愚痴いってんと、自分でやりなはれ。展覧会、やりなはれ!」
という声を聞いたのだった。
確かにその時は、立誠での展覧会を見て、「悪くはないけどなんか足らんな~」と思う事も多く、その部分がもしかするとええ加減なままやってる感じが、なんかここを「単なる箱」として使ってるだけちゃうのん?
と思い始め、
「このいい空間を、もっと『ちゃんと』使うべきではないか?」
という義憤といいいますか、勝手ながら思ったわけです。
しかも、自分はここ数年の活動で色んな人と知り合い、ここで展覧会したら面白いことできそな人もたくさん知っている。
そのポジションに居ながら、何もしないのは逆に罪じゃない?と思いこんだら、試練の道を。
行くが男のど根性!コンジョー!コンジョー!どコンジョー!
泣いて笑って喧嘩して!
つうわけで、「やる」となった次第です。
なので、この展覧会をやるに当たって、各地で「アーティスト・イニシアティヴ」なるカッコいい形容をいただいたこともありますが、僕個人としては決してそれを推奨したいわけではなく、仕方なしにそうなった、ということです。
我々は決して主導権争いをしたい訳ではないのです。
面白い、またはいい展覧会をしてくれるなら、作家主導でも企業主導でもお国主導でもキュレーター主導でも知識人主導でも金持ち主導でも画廊主導でもその辺のおっちゃん主導でも、何でもいいのです。
「アーティスト・イニシアティヴ」なんて言葉が流行ってるのも、ここ数年のコマーサル画廊や大手コレクターやマーケット主導のシーンに対しての反動な感じで出てきてるだけで、15年選手の僕からしたら昔からある、「当たり前のこと」。
僕個人としては作家として、そういう波に乗り損ねた男の抵抗というか僻みみたいなものです。
そんなわけで、思い立ったその時は鼻息荒く、「アイツらにやらせるくらいなら、オレがやったほうがマシちゃうか?」と思ってたわけです。
しかし、できればやっぱり、しっかりした展覧会コーディネーターや資本バックやらキュレーターやら、作家以外の方々が多く居る方が望ましい、とは思います。
今回の経験で、より強くそう思いました。
ですが、そういう方々がやらないなら、自分でやらなきゃいけないわけで、とにかく、作家でしかもフリーターで週6日仕事しながらも制作と展覧会を作れたら、もうそういう人たちに
「お金がない」だの「時間がない」だの言わせないぜ!
という状況が出来るのではないか?とも思った次第。
実際はそう言いながらヒーヒーで、また他の作家さんに多数の負担はかけたのですが、とにかく展覧会は呑み会の席の妄想ではなく、実際に実現しました。
これだけは揺るがない事実です。
そんなわけで、こんなご時世、時代錯誤にも「バンドやろうぜ!」ノリで「展覧会やろうぜ!」と各作家さんに声かけ始めたのが昨年11月の話。
とりあえず、「半年で、よくできましたね。」くらいは思わせて下さい~。
と、これがまあこの展覧会の動機的なもの、偽らざる気持ちです。
総括は序章だけでこんなに長くなってしまいました。
本展に「放課後展2」とかは無いですが、展覧会はまだ終ってません。
というわけで、しつこいですが放課後、もう少し見守って下さい~~。
今日の鼻歌:
♪私も~ はなか~ら~ たわいのない~ 旅の若僧~~ 旅の若僧~~ 旅の若僧~~
by kiuchism
| 2009-06-11 21:30
| 放課後のために