2009年 08月 21日
堂島ん |
さて、昨日は仕事休みだったのですが、朝からアトリエの更新料支払い。
一乗寺残留決定(契約5年)。
居残り男です。
そのあと、散髪行ってから大阪へ。
話題の「夏の中之島美術3部作」(?)の1つ、「堂島リバービエンナーレ」に行ってきました。
・・・や、皆さん御存知ですか?
小生、一応それなりに周辺の現代美術情報にはアンテナ張ってるつもりではいるのですが、どうもこの「3部作」のうちの「2つ」は、ハッキリわかりにくい、ごっちゃになる、宣伝がもひとつ・・・な感じで、かろうじて情報が入った、てな感じ。
聞くと、これは「堂島リバーフォーラム」という場所(ここは多目的ホールなのかな?)にて、「シンガポールビエンナーレ」という海外の国際展が巡回してきているものらしい。
出品作家も国際展的な顔ぶれ。
なのに、もひとつ盛り上がってる雰囲気が伝わってこないのは、何故だろう?何故かしら?
とりあえず、百聞は一見にしかず、てなわけで、行ってみよう、やってみよう。
コネがネーからタダ権もネエ、お前にくれてやるチケットはねえ!
ということで、入場料¥1000払って入場。
さらに小さなカタログが¥300。
「いかがですか?」という受付スタッフに
「失敬な!小生はこれでも現代美術の味方なり!買うなりよ!」とまでは言わずとも、とりあえず買って入場。
結構デカイホールが各ブースに仕切られ、全体的に暗めな照明。
で、国際展の巡回ということで、賑わってんのかな~と思ってたのですが・・・。
平日の夕方4時、ということもあるのだろうけど、ガラガラのお客さん。
というか、とりあえず視界に入るお客さんは僕含め2~3人で、あとは監視スタッフ。
完全にスタッフの方が多い・・・。
ただし、それはこちらには好都合。
メッチャゆっくり作品を堪能できました!
最近は現代美術も若者を中心に流行っていて(?)カップルなんかが多くてチクショー!邪魔じゃ!見えへんどー!
となることも多いのですが、その心配もなし。
ぽつん、ぽつんと御一人様で見に来てる方々に遭遇する程度なんで、ゆったり鑑賞できました。
その1人で来てる方々は、おそらく皆それぞれ美術好きだからやら美術の勉強やらで見に来てる方々で、まさに
「おお!同胞!」
と勝手にシンパシー、感じちゃったのね・・。
・・・あ、どうでもええ話でしたな。
で、肝心の展覧会の感想ですが、
とりあえず、とにかく映像が多かった。
僕は大型国際展に実は一回も行った事がなく、テレビ等で見る限りは、「最近の大型国際展は映像が多い」という印象だったのですが、この展覧会もまさにそんな感じ。
しかも、雰囲気として、音響や演出が「映画的」なものが多かった。
こうなるともう、「映画館」で「映画」として見た方がええんとちゃうのん?
という感じのものもありました。
「シネマート」とでもいう感じでしょうか?
そんな話を後で某氏にしたら、「それはやっぱり、映像は海外に持って行くのにコスト等が安く済むから、という側面もある」という話を聞いて、あ、なるほど、と納得。
もちろんそれだけの理由ではないと思いますが、映像と、映像加工の平面などが多く、「ペインティング」という風情のものはほとんどありませんでした。
(壁にドローイング、水彩画をプリント、的な作品が少々ありましたが。)
こうなってくると、筆者苦手の映像系の展覧会、ということなんですが、時間があったのと、会場が空いてたということもあって、珍しく映像にもわりと付き合ってみました。
会場も美術館ではないので、無理矢理控え室とかを展示空間にしてる場所もありましたが、それはそれでまあ良かったっす。
印象に残ったのは、そんな控え室で流されてた、アクタン・アブディカリコフさんというキルギス共和国(どこやねん?)の作家さんのショートフィルム。
これは、日本で言うところの「公共広告機構」みたいな道徳フィルムを流してるだけなのですが、これが「現代美術」の展覧会となると、そこにアイロニカルな視点が入って・・・・
となりそうなのですが、実はそうではなく、文字通りこの作家さんは、その国のそういう道徳フィルムを政府の依頼で作る作家、要するにCMデレクターそのもの、ということでした。
で、特にキュレータからのヒネリも無く紹介されたこのフィルムに、小生、普通に癒されてしまいました。
「友達とは仲良く」「家族を大切に」みたいな、どストレートなメッセージに、ふつうに「じ~ん」ときてしまったのです。
や、もちろんそれがとてもいい映像だったからでもあるのだけど、心の虚を突かれたような感じでした。
私も一生懸命捻くれようとしてますが、その実は実に単純な男なのですな。
で、他にも、見応えのある彫刻や、舞台裏高いとこでだら~としながら見れる映像等、盛りだくさん。
久々に作品見た松陰浩之さんのイメージがだいぶ違っててビックリ。
また、松陰さんと同じ美術家40年回の会田誠さんは、例のビンラディンの映像作品。
これは、まあ、ほとんど飲み会でミニコントやってるだけのノリの作品なのですが、それを堂々と国際展に出すという姿勢、外国人等にこのノリの面白さが伝わらなくてもしったこっちゃない、やりたいからやってるだけで~すという感じの態度、いや、もしかしたら本人も「これそんなにオモロくもないけどね~」ぐらいの感じでやってるかもしれない的な様が、凄く良かった!
愉快、痛快。
感動すら覚えるしょーもなさです。
そんなわけで、リバーフォーラムの雰囲気もあって、フォーラムの中と外でダラダラとしつつ、ゆっくり堪能できました。
もしかすると、本場シンガポールよりはかなり規模縮小されてるのかもしれませんが、まあ美術館クラスのボリュームはありましたよ。
それを思うと、この規模でこのスいてる感じは、かなり「穴」かも。
トーデーとかにもお薦め。
や、日曜はやっぱ賑わってるのかな。
20時までやってるので、仕事終わりで立ち寄るの良さそうですな。
しかし、「ビエンナーレ」ということは2年後、またあるのやろか?
この客の入りを見る限りは、おせっかいにも心配してしまいます。
もし1回で終ったら、「キウチビエンナーレ」と「京都ビエンナーレ」と並ぶ、
「関西3大クチだけビエンナーレ」
という括りにされてしまいますよ!
気いつけなはれや!
で、結局16時から18時くらいまでそこにいたので、過疎やキャンプに行くのは諦め、夜の密会(?)の集合地へ直接向かうことに。
大阪市内某所で、某氏、某女史らと密談会。
ンムフフフ・・・。
これについては、また後日お知らせします。
(内装、雰囲気等、こだわり見せてる居酒屋なのに、なんだこのゼブラ柄のテーブル!)
しかし、相変わらず呑みながらの脱線トーーーク。
録音したトーク音源は、必ず消去してよね!
そんで、結局終電で帰る事に。
帰りに、「ぴあ」の占いをチェックしたら、この日、牡牛座はあまりよくない日。
「ん~、今日はなかなか充実した1日だったけどな~」
なんつって、ほろ酔いで駅前の自転車止めてた場所へ。
・・・日付は変わってましたが、占いは当たり、自転車は見当たりませんでした・・・。
歩いて帰りましたとさ。徒歩歩・・・。
今日の鼻歌:
♪ぼくらはきっと~ 若い花模様~ 何かのひょうしに~ 消えてしま~うんだね~
♪風ぇ~が~ ひゅうっと吹いて~ ふ~た~り~ 飛ば~されそ~で~
一乗寺残留決定(契約5年)。
居残り男です。
そのあと、散髪行ってから大阪へ。
話題の「夏の中之島美術3部作」(?)の1つ、「堂島リバービエンナーレ」に行ってきました。
・・・や、皆さん御存知ですか?
小生、一応それなりに周辺の現代美術情報にはアンテナ張ってるつもりではいるのですが、どうもこの「3部作」のうちの「2つ」は、ハッキリわかりにくい、ごっちゃになる、宣伝がもひとつ・・・な感じで、かろうじて情報が入った、てな感じ。
聞くと、これは「堂島リバーフォーラム」という場所(ここは多目的ホールなのかな?)にて、「シンガポールビエンナーレ」という海外の国際展が巡回してきているものらしい。
出品作家も国際展的な顔ぶれ。
なのに、もひとつ盛り上がってる雰囲気が伝わってこないのは、何故だろう?何故かしら?
とりあえず、百聞は一見にしかず、てなわけで、行ってみよう、やってみよう。
コネがネーからタダ権もネエ、お前にくれてやるチケットはねえ!
ということで、入場料¥1000払って入場。
さらに小さなカタログが¥300。
「いかがですか?」という受付スタッフに
「失敬な!小生はこれでも現代美術の味方なり!買うなりよ!」とまでは言わずとも、とりあえず買って入場。
結構デカイホールが各ブースに仕切られ、全体的に暗めな照明。
で、国際展の巡回ということで、賑わってんのかな~と思ってたのですが・・・。
平日の夕方4時、ということもあるのだろうけど、ガラガラのお客さん。
というか、とりあえず視界に入るお客さんは僕含め2~3人で、あとは監視スタッフ。
完全にスタッフの方が多い・・・。
ただし、それはこちらには好都合。
メッチャゆっくり作品を堪能できました!
最近は現代美術も若者を中心に流行っていて(?)カップルなんかが多くてチクショー!邪魔じゃ!見えへんどー!
となることも多いのですが、その心配もなし。
ぽつん、ぽつんと御一人様で見に来てる方々に遭遇する程度なんで、ゆったり鑑賞できました。
その1人で来てる方々は、おそらく皆それぞれ美術好きだからやら美術の勉強やらで見に来てる方々で、まさに
「おお!同胞!」
と勝手にシンパシー、感じちゃったのね・・。
・・・あ、どうでもええ話でしたな。
で、肝心の展覧会の感想ですが、
とりあえず、とにかく映像が多かった。
僕は大型国際展に実は一回も行った事がなく、テレビ等で見る限りは、「最近の大型国際展は映像が多い」という印象だったのですが、この展覧会もまさにそんな感じ。
しかも、雰囲気として、音響や演出が「映画的」なものが多かった。
こうなるともう、「映画館」で「映画」として見た方がええんとちゃうのん?
という感じのものもありました。
「シネマート」とでもいう感じでしょうか?
そんな話を後で某氏にしたら、「それはやっぱり、映像は海外に持って行くのにコスト等が安く済むから、という側面もある」という話を聞いて、あ、なるほど、と納得。
もちろんそれだけの理由ではないと思いますが、映像と、映像加工の平面などが多く、「ペインティング」という風情のものはほとんどありませんでした。
(壁にドローイング、水彩画をプリント、的な作品が少々ありましたが。)
こうなってくると、筆者苦手の映像系の展覧会、ということなんですが、時間があったのと、会場が空いてたということもあって、珍しく映像にもわりと付き合ってみました。
会場も美術館ではないので、無理矢理控え室とかを展示空間にしてる場所もありましたが、それはそれでまあ良かったっす。
印象に残ったのは、そんな控え室で流されてた、アクタン・アブディカリコフさんというキルギス共和国(どこやねん?)の作家さんのショートフィルム。
これは、日本で言うところの「公共広告機構」みたいな道徳フィルムを流してるだけなのですが、これが「現代美術」の展覧会となると、そこにアイロニカルな視点が入って・・・・
となりそうなのですが、実はそうではなく、文字通りこの作家さんは、その国のそういう道徳フィルムを政府の依頼で作る作家、要するにCMデレクターそのもの、ということでした。
で、特にキュレータからのヒネリも無く紹介されたこのフィルムに、小生、普通に癒されてしまいました。
「友達とは仲良く」「家族を大切に」みたいな、どストレートなメッセージに、ふつうに「じ~ん」ときてしまったのです。
や、もちろんそれがとてもいい映像だったからでもあるのだけど、心の虚を突かれたような感じでした。
私も一生懸命捻くれようとしてますが、その実は実に単純な男なのですな。
で、他にも、見応えのある彫刻や、舞台裏高いとこでだら~としながら見れる映像等、盛りだくさん。
久々に作品見た松陰浩之さんのイメージがだいぶ違っててビックリ。
また、松陰さんと同じ美術家40年回の会田誠さんは、例のビンラディンの映像作品。
これは、まあ、ほとんど飲み会でミニコントやってるだけのノリの作品なのですが、それを堂々と国際展に出すという姿勢、外国人等にこのノリの面白さが伝わらなくてもしったこっちゃない、やりたいからやってるだけで~すという感じの態度、いや、もしかしたら本人も「これそんなにオモロくもないけどね~」ぐらいの感じでやってるかもしれない的な様が、凄く良かった!
愉快、痛快。
感動すら覚えるしょーもなさです。
そんなわけで、リバーフォーラムの雰囲気もあって、フォーラムの中と外でダラダラとしつつ、ゆっくり堪能できました。
もしかすると、本場シンガポールよりはかなり規模縮小されてるのかもしれませんが、まあ美術館クラスのボリュームはありましたよ。
それを思うと、この規模でこのスいてる感じは、かなり「穴」かも。
トーデーとかにもお薦め。
や、日曜はやっぱ賑わってるのかな。
20時までやってるので、仕事終わりで立ち寄るの良さそうですな。
しかし、「ビエンナーレ」ということは2年後、またあるのやろか?
この客の入りを見る限りは、おせっかいにも心配してしまいます。
もし1回で終ったら、「キウチビエンナーレ」と「京都ビエンナーレ」と並ぶ、
「関西3大クチだけビエンナーレ」
という括りにされてしまいますよ!
気いつけなはれや!
で、結局16時から18時くらいまでそこにいたので、過疎やキャンプに行くのは諦め、夜の密会(?)の集合地へ直接向かうことに。
大阪市内某所で、某氏、某女史らと密談会。
ンムフフフ・・・。
これについては、また後日お知らせします。
(内装、雰囲気等、こだわり見せてる居酒屋なのに、なんだこのゼブラ柄のテーブル!)
しかし、相変わらず呑みながらの脱線トーーーク。
録音したトーク音源は、必ず消去してよね!
そんで、結局終電で帰る事に。
帰りに、「ぴあ」の占いをチェックしたら、この日、牡牛座はあまりよくない日。
「ん~、今日はなかなか充実した1日だったけどな~」
なんつって、ほろ酔いで駅前の自転車止めてた場所へ。
・・・日付は変わってましたが、占いは当たり、自転車は見当たりませんでした・・・。
歩いて帰りましたとさ。徒歩歩・・・。
今日の鼻歌:
♪ぼくらはきっと~ 若い花模様~ 何かのひょうしに~ 消えてしま~うんだね~
♪風ぇ~が~ ひゅうっと吹いて~ ふ~た~り~ 飛ば~されそ~で~
by kiuchism
| 2009-08-21 23:26
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