2009年 09月 28日
オカモトミツヒ論 |
今日の面白検索ワード:「木内貴志 大~スキージャンプペア」
・・・遊ばれとる。完全に遊ばれとる。
こんなことしそうな人候補、何人か浮ぶ。(SくんとかFくんとか)
ヒマやのう。
でも遊んでくれて嬉しいです。木内です。
さて、それでは、満を持して、先日のターナー工場見学会の報告です!
・・・え?まだ準備できてない?も一回CMいくの?
というわけで、再びCMで~す。
ブログはまだまだ続きますので、アクセスはそのまま!
----------
岡本光博 個展 「SKIN」
会期:2009年9月29日(火)~10月11日(日)12時から19時(月休み、最終日17時まで)
会場:ギャラリーはねうさぎ
それから、こちらは同じく岡本さんによる大阪での展示です。
「虎縄文」 展
会期;2009年10月19日(月)~29日(木) 13時~20時 (土曜・最終日は17:30まで/日曜休廊)
会場:sora+
また、現在イギリスの美術館でも展示されてます。
「Strange World」
会期;2009年9月4日~11月21日
会場:ブラックバーン美術館 (イギリス)
です。
筆者的にははねうさぎは必須。大阪も虎ロープ作品は生で見た事が無いので、ぜひ行きたいところ。
英国はさすがに難しいので、ここを御覧の英国紳士&淑女のみなさんはぜひ!
(って、そんな人おらんやろ?)
「覆面パトカー」ってシャレ、イギリスでも通用するんかな?
いずれにせよ、それをやりきる姿勢は相変わらず凄い!
いや、しかし。
ミスターインディペンデントこと岡本さんですが、イギリスと日本での開催場所のギャップが凄くない?
この国の美術界の状況を表してる感じですね・・・って僕は外国行った事ないのですが。
そんなの関係ねえ!
発表場所があれば、どこでもやる、前向きにやる、そして、その場所の「何か」をあぶり出す作品を精力的に作られる岡本さんには、脱帽であります。
僕にとっても岡本さんは足を向けて眠れない尊敬すべき先輩作家の御一人。
過去、とくにここ数年はお世話になりっぱなしです。
もう何度も展覧会を御一緒している、「同系」作家の先輩である岡本さん。
僕は先を走る岡本さんを追いかけ、時に「やられた~」と凹まされたりしながら、「自分とは何処が違うのか?」など模索しつつ、お手本としていつも展覧会を楽しみにしていました。
岡本さんもいつしか僕の事をチェックしていただき、ついには彼企画のグループ展にお声をかけていただいたりしました。
常々、岡本さんは、例えば「ネタ系」とか「お笑い系」と括られる世界中の美術作家の中でも、「関西はレベルが高い」とおっしゃってて、しかしそれが伝わりにくい現在の日本の美術業界に対して自らアピールすべく、企画を練られていた。
その第一弾が幻の展覧会「平成天覧会」。
当初はドイツ等も開催場所候補だったそうですが、金銭面等で断念。
で、四国の某画廊での開催が決まって、僕も岡本さんに作品預けて、下見と打ち合わせに四国・香川へ行きました。
たしか2002年か2003年。
現地の画廊の方の家に泊めてもらい、現地のコレクターさん紹介されて、うどんをご馳走になったりして、
「こりゃ、展覧会楽しみだ~~!」
と期待したのですが、事態は急転・・・。
後に聞いたのですが、その画廊主は、そのグループ展のメンバーの4人のうち、「どこの馬の骨ともわからない」僕と某氏のことがお気に召さなかったらしく、岡本さんと揉められて、結果、「中止」という形となった次第。
岡本さんとしては「このメンバーでなければやる意味なし」と僕とかをかばって下さった上の決断だったようです。
作品は無言の帰宅。
ただし、搬送費用等は全て岡本さんが持ってくれたし、こっちはプチ四国旅行できたので、まあ、仕方ないか・・とは思ったのですが。
そのころ、僕は「週休0日」(郵便+大学アシスタント)で働き、制作も発表もほとんどできてない「超低迷期」(まあずっと低迷してますが)だったため、この中止にはヒドくガッカリしました。
そんな「平成天覧会」が幻に終わり・・かけたころ。
某海岸通のダダッ広いあそこが、必死で穴埋めをしていて、通りすがりの僕にも声がかかった。
で、これを岡本さんに振って、「平成~」のリベンジをすべく、画廊側と交渉されたのですが・・。
結局、画廊側の穴埋め丸出しの施策に岡本さんもキレられ、こちらも交渉決裂。
この後、僕に申し訳なさそうに、「僕は企画者失格です・・」的な謝罪のメールが届いたとき、僕の心に火がついた!
そもそも、全てを岡本さんに押し付けていた自分を反省し、怒りはその画廊へ!
イライラとした気持ちの中、郵便配達中に「イヤがらせ」をも兼ねた展覧会の妙案を思いついた!
こうなったら弁償覚悟で無茶苦茶にしたんねん!と、某画廊へ
「例の穴埋め期間ですが、僕にいい案ありますので、どうですか?」
と電話したところ
「あ、結局そこは別の作家にやってもらうことになりました。木内さんやりたいなら、別の期間ならいいですよ。但し『貸し』となりますが~」的な返答。
ブチッ!ブチッ!ブチッ!
僕の中でいくつもの線がブチ切れたのですが、それと同時に、
「あ、もうこんな画廊の人らとは何も無いな~」
と諦めの気持ちになり、
「はあ、そうですか。当方、『貸し』ではやる気ないので、それでは、ごきげんよう」
てな感じで電話を切り、この件はこれで完全に終った・・・かに見えたのですが。
捨てる神あれば拾う神あり。
その話をwksのKさんに愚痴ってたら、「それじゃ?ウチでやる?」
ということになって、開催されたのが、「展覧会の穴」というわけです。
僕の「イヤがらせプラン」も許容してもらい、満を持して岡本さんを誘い、快く出品していただきました。
ここで何とか企画を成功させ、「作家からお金をとらない」という最低限の条件もクリアできました。
今でもこの展覧会のことを褒めてくださる方もいるとかで、wksさんにもなんとか面目が立った。
(マルチプル作品も結構売れましたしね。ま、単価が恐ろしく低いのだけど・・)
それから2年後の正月。
正月早々岡本さんのからのメールは「展覧会のお誘い」。
それが、そのイワク付きの場所での展覧会「美術のボケ」でした。
もちろん参加するに決まってますよーと二つ返事で返答。
この展覧会では、岡本さんが実行委員会代表として西に東に走り回られ、スポンサーと助成金を取ってこられ、他の作家には「作家として作品に専念できるよう」奮闘努力して下さっていた。
結果、僕はその年、母親の入院などで厳しい状況の中、なんとか制作をすることができた。
そして、↑のようなチラシ作品を出して、積年の恨みを晴らし、個人的溜飲も下げました。
他の出品作家も例えば、山本太郎くんなんは、既に大手画廊がついていて、僕の様なザコ先輩やなんかと一緒に出品しても何のメリットもないと思われるのですが、彼も以前僕に、「岡本さんの活動を本当に尊敬している」と言っていた事があった。
その熱き男の心意気が、彼に参加を決めさせたのだと思います。
もちろん、作家としても「覆面パトカー」等の作品をガッツリ出品され、実力をいかんなく発揮されてました。
そんな岡本さんの後ろ姿が、「放課後の展覧会」をやろうとした僕に影響を与えてるのは、言うまでもないですね。
そして今年5月。
岡本さんが「放課後の展覧会」を見に来て下さったのですが、僕はバタバタしてたのでちゃんとお話できませんでした。
しかし、後で宮永さんから、
「岡本さんが、『木内君に、とてもいい展覧会でしたと伝えといて下さい』って言ってはったよ」
と聞いたときは、涙が出そうなほど嬉しかったです。
その他、「ギャラリズム2005」の時も大阪の画廊の「芳名台集め」に、当時車の無かった僕の為に無償で運転手をして下さったりと、お世話になりっぱなし。
(車中は9割が「プロレストーーク」でした。)
岡本さんのような存在が僕の前にいて下さるということが、僕にとっては本当にありがたい事です。
学校とかだけが学ぶ場所ではないのだな~、とあらためて教えていただける存在の作家さんなのです。
と、相変わらず長くなりましたが、皆様もぜひぜひ。
おまけ:
岡本さんが、氏曰くの「極左雑誌」な「週刊金曜日」という雑誌で連載されてた「アート・ドラゴンスクリュー」というコラムを見せてもらったことがあるのですが、これがスコブル面白かった!
現代美術作家を取り上げ、プロレスネタを交えて語る、ドラゴンスクリューばりのヒネリの利いた面白くも鋭いレポート。
ぜひ「アート・ドラゴンリングイン!」かなんかでまた復活してもらいたいです。
初心者の為に。コレがドラゴンスクリュー。(ちなみにこの人達、誰なんですかね?)
今日の鼻歌:
♪の~ばした手は光を 捕まえて~~ ガラクタの 魂~を鳴らす~~
・・・遊ばれとる。完全に遊ばれとる。
こんなことしそうな人候補、何人か浮ぶ。(SくんとかFくんとか)
ヒマやのう。
でも遊んでくれて嬉しいです。木内です。
さて、それでは、満を持して、先日のターナー工場見学会の報告です!
・・・え?まだ準備できてない?も一回CMいくの?
というわけで、再びCMで~す。
ブログはまだまだ続きますので、アクセスはそのまま!
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岡本光博 個展 「SKIN」
会期:2009年9月29日(火)~10月11日(日)12時から19時(月休み、最終日17時まで)
会場:ギャラリーはねうさぎ
それから、こちらは同じく岡本さんによる大阪での展示です。
「虎縄文」 展
会期;2009年10月19日(月)~29日(木) 13時~20時 (土曜・最終日は17:30まで/日曜休廊)
会場:sora+
また、現在イギリスの美術館でも展示されてます。
「Strange World」
会期;2009年9月4日~11月21日
会場:ブラックバーン美術館 (イギリス)
です。
筆者的にははねうさぎは必須。大阪も虎ロープ作品は生で見た事が無いので、ぜひ行きたいところ。
英国はさすがに難しいので、ここを御覧の英国紳士&淑女のみなさんはぜひ!
(って、そんな人おらんやろ?)
「覆面パトカー」ってシャレ、イギリスでも通用するんかな?
いずれにせよ、それをやりきる姿勢は相変わらず凄い!
いや、しかし。
ミスターインディペンデントこと岡本さんですが、イギリスと日本での開催場所のギャップが凄くない?
この国の美術界の状況を表してる感じですね・・・って僕は外国行った事ないのですが。
そんなの関係ねえ!
発表場所があれば、どこでもやる、前向きにやる、そして、その場所の「何か」をあぶり出す作品を精力的に作られる岡本さんには、脱帽であります。
僕にとっても岡本さんは足を向けて眠れない尊敬すべき先輩作家の御一人。
過去、とくにここ数年はお世話になりっぱなしです。
もう何度も展覧会を御一緒している、「同系」作家の先輩である岡本さん。
僕は先を走る岡本さんを追いかけ、時に「やられた~」と凹まされたりしながら、「自分とは何処が違うのか?」など模索しつつ、お手本としていつも展覧会を楽しみにしていました。
岡本さんもいつしか僕の事をチェックしていただき、ついには彼企画のグループ展にお声をかけていただいたりしました。
常々、岡本さんは、例えば「ネタ系」とか「お笑い系」と括られる世界中の美術作家の中でも、「関西はレベルが高い」とおっしゃってて、しかしそれが伝わりにくい現在の日本の美術業界に対して自らアピールすべく、企画を練られていた。
その第一弾が幻の展覧会「平成天覧会」。
当初はドイツ等も開催場所候補だったそうですが、金銭面等で断念。
で、四国の某画廊での開催が決まって、僕も岡本さんに作品預けて、下見と打ち合わせに四国・香川へ行きました。
たしか2002年か2003年。
現地の画廊の方の家に泊めてもらい、現地のコレクターさん紹介されて、うどんをご馳走になったりして、
「こりゃ、展覧会楽しみだ~~!」
と期待したのですが、事態は急転・・・。
後に聞いたのですが、その画廊主は、そのグループ展のメンバーの4人のうち、「どこの馬の骨ともわからない」僕と某氏のことがお気に召さなかったらしく、岡本さんと揉められて、結果、「中止」という形となった次第。
岡本さんとしては「このメンバーでなければやる意味なし」と僕とかをかばって下さった上の決断だったようです。
作品は無言の帰宅。
ただし、搬送費用等は全て岡本さんが持ってくれたし、こっちはプチ四国旅行できたので、まあ、仕方ないか・・とは思ったのですが。
そのころ、僕は「週休0日」(郵便+大学アシスタント)で働き、制作も発表もほとんどできてない「超低迷期」(まあずっと低迷してますが)だったため、この中止にはヒドくガッカリしました。
そんな「平成天覧会」が幻に終わり・・かけたころ。
某海岸通のダダッ広いあそこが、必死で穴埋めをしていて、通りすがりの僕にも声がかかった。
で、これを岡本さんに振って、「平成~」のリベンジをすべく、画廊側と交渉されたのですが・・。
結局、画廊側の穴埋め丸出しの施策に岡本さんもキレられ、こちらも交渉決裂。
この後、僕に申し訳なさそうに、「僕は企画者失格です・・」的な謝罪のメールが届いたとき、僕の心に火がついた!
そもそも、全てを岡本さんに押し付けていた自分を反省し、怒りはその画廊へ!
イライラとした気持ちの中、郵便配達中に「イヤがらせ」をも兼ねた展覧会の妙案を思いついた!
こうなったら弁償覚悟で無茶苦茶にしたんねん!と、某画廊へ
「例の穴埋め期間ですが、僕にいい案ありますので、どうですか?」
と電話したところ
「あ、結局そこは別の作家にやってもらうことになりました。木内さんやりたいなら、別の期間ならいいですよ。但し『貸し』となりますが~」的な返答。
ブチッ!ブチッ!ブチッ!
僕の中でいくつもの線がブチ切れたのですが、それと同時に、
「あ、もうこんな画廊の人らとは何も無いな~」
と諦めの気持ちになり、
「はあ、そうですか。当方、『貸し』ではやる気ないので、それでは、ごきげんよう」
てな感じで電話を切り、この件はこれで完全に終った・・・かに見えたのですが。
捨てる神あれば拾う神あり。
その話をwksのKさんに愚痴ってたら、「それじゃ?ウチでやる?」
ということになって、開催されたのが、「展覧会の穴」というわけです。
僕の「イヤがらせプラン」も許容してもらい、満を持して岡本さんを誘い、快く出品していただきました。
ここで何とか企画を成功させ、「作家からお金をとらない」という最低限の条件もクリアできました。
今でもこの展覧会のことを褒めてくださる方もいるとかで、wksさんにもなんとか面目が立った。
(マルチプル作品も結構売れましたしね。ま、単価が恐ろしく低いのだけど・・)
それから2年後の正月。
正月早々岡本さんのからのメールは「展覧会のお誘い」。
それが、そのイワク付きの場所での展覧会「美術のボケ」でした。
もちろん参加するに決まってますよーと二つ返事で返答。
この展覧会では、岡本さんが実行委員会代表として西に東に走り回られ、スポンサーと助成金を取ってこられ、他の作家には「作家として作品に専念できるよう」奮闘努力して下さっていた。
結果、僕はその年、母親の入院などで厳しい状況の中、なんとか制作をすることができた。
そして、↑のようなチラシ作品を出して、積年の恨みを晴らし、個人的溜飲も下げました。
他の出品作家も例えば、山本太郎くんなんは、既に大手画廊がついていて、僕の様なザコ先輩やなんかと一緒に出品しても何のメリットもないと思われるのですが、彼も以前僕に、「岡本さんの活動を本当に尊敬している」と言っていた事があった。
その熱き男の心意気が、彼に参加を決めさせたのだと思います。
もちろん、作家としても「覆面パトカー」等の作品をガッツリ出品され、実力をいかんなく発揮されてました。
そんな岡本さんの後ろ姿が、「放課後の展覧会」をやろうとした僕に影響を与えてるのは、言うまでもないですね。
そして今年5月。
岡本さんが「放課後の展覧会」を見に来て下さったのですが、僕はバタバタしてたのでちゃんとお話できませんでした。
しかし、後で宮永さんから、
「岡本さんが、『木内君に、とてもいい展覧会でしたと伝えといて下さい』って言ってはったよ」
と聞いたときは、涙が出そうなほど嬉しかったです。
その他、「ギャラリズム2005」の時も大阪の画廊の「芳名台集め」に、当時車の無かった僕の為に無償で運転手をして下さったりと、お世話になりっぱなし。
(車中は9割が「プロレストーーク」でした。)
岡本さんのような存在が僕の前にいて下さるということが、僕にとっては本当にありがたい事です。
学校とかだけが学ぶ場所ではないのだな~、とあらためて教えていただける存在の作家さんなのです。
と、相変わらず長くなりましたが、皆様もぜひぜひ。
おまけ:
岡本さんが、氏曰くの「極左雑誌」な「週刊金曜日」という雑誌で連載されてた「アート・ドラゴンスクリュー」というコラムを見せてもらったことがあるのですが、これがスコブル面白かった!
現代美術作家を取り上げ、プロレスネタを交えて語る、ドラゴンスクリューばりのヒネリの利いた面白くも鋭いレポート。
ぜひ「アート・ドラゴンリングイン!」かなんかでまた復活してもらいたいです。
初心者の為に。コレがドラゴンスクリュー。(ちなみにこの人達、誰なんですかね?)
今日の鼻歌:
♪の~ばした手は光を 捕まえて~~ ガラクタの 魂~を鳴らす~~
by kiuchism
| 2009-09-28 21:32
| アートピック