2009年 10月 28日
ブログ営業 |
さて、相変わらずのアートピック。
すっかりプチアートライター気取りです。
人のふんどしを嗅ぐ男、どうも木内です。
さて、昨年と同じく、ことしも秋の恒例の展覧会です。
言わずと知れた、「ギャラリズム出身」ですから。
昨年と同じく、今年も告知です。
「gallerism 2009」
会期:2009年11月2日(月)~11月14日(土) 10:00~18:00(3日、7日は16:00まで、14日は15:30まで、日曜休み)
会場:大阪府立現代美術センター
くわしくはこちら
おなじみ、現在多く行われてるアートフェアとはかなり違う感じの、アートフェア(?)
というか展覧会。
参加画廊や出品作家はホムペでご確認下さい。
毎年ですが、筆者と関わりのある作家さんが今年も多く参加しており、現在既にフライヤーが4枚ほど、届いております。
まずは、アートスペース虹から出品の中村協子さん。
個人的に、今回の目玉です。
「放課後の展覧会」のトークゲストとしてもお招きした、注目アーティストの1人です。
今、関西でもかなり独特なポジションにおられる作家さんだと思います。
彼女の作品がギャラリズム会場でどのように映るのか、非常に興味あります・・・って褒めすぎ?
まあ、諸々お世話になってますし、今後ともいろいろお世話になるかと思いますしね。
続いては我等がwks.より出品の上須元徳くん。
チラシ画像見て、多くの人が写真かインスタレーションの作家と思ってるのでは?
ふふふ。違うのですな。
それは見てのお楽しみ。
上須くん、放課後展では駄菓子の差し入れ、ありがとう!
職員室でお菓子バクバク食った人は見に行くように!
それから、意外なとこでは(?)ギャラリー白から出品のかのうたかおくんは、なんと中学の後輩です。
しかも、美術部で一緒でした。(ちなみに、僕、部長でした。)
放課後展に偶然来てくれてて、たぶん大学の受験会場で会って以来の再開。
陶芸の道を進まれてます。
彼の風貌の変貌に驚かされたのでした。
そして、今年のアンコール作家は、筆者の大学後輩にて元同僚、こちらもただいま注目株の1人、牛島光太郎くんです。
wksからのアンコール選出は2人目です!
え?、1人目は誰かって?
言わせないでよ~~~。(ウヌ・ボレオ)
というわけで、他にも面白そうな作家が多数で今年も楽しみなギャラリズム。
「コマーシャルギャラリー以外はお断り」みたいな若者はさておき、これで見に行かなかったら、僕、鬼ですな。
実は「ギャラリズム」シリーズとなってからは毎年見ています。
もちろん今年もマストです。
筆者が学生の頃は、「画廊の視点」というタイトルで、関西の主な現代美術の画廊が集合する展覧会として、賑わってました。
「コマーシャルギャラリー」なんて言葉は、田舎の大学生にはまだまだなじみのなかった時代。
貸し画廊、企画画廊(僕が呼んでたいわゆるコマーシャルギャラリーの言い方)関係なく、画廊がその時の「代表作家」を出し合って、盛り上がっていました。
で、おそらく「京都アートマップ」というイベントが京都で始まってから、「画廊の視点」に参加していた京都の画廊の大半が参加しなくなって、現在の様な大阪の画廊中心のイベントになっていった気がします。
(あくまで勝手な推測です。)
で、僕もあまり見なくなってたのですが、「ギャラリズム」シリーズになってまた見だして、ありがたくも参加もさせていただいた訳です。
そんな僕が2年ほど参加して、会場なんかにいて感じたことといえば・・・。
美術業界にはいろんなシーンがあって、「交わらない層」があります。
で、このようなシーンや層には、お客さんも多種多様で、例えば敷居の高い現代美術のコマサル画廊なんかには絶対来ないような層の、ある意味「面倒くさい」お客さんが、やって来てはだらだらと暇つぶしに喋って行かれる事も多く、昔は僕もそういう感じの人を、「面倒くせーな」と思って毛嫌いしていた節もあります。
で、僕もアンコールの際に、そういう人たちに絡まれたりして、長々と
「いや、君、パリに行かなあかんで~」とかいわれながら
「ハア、そうですね~」
と適当にかわしてたのですが、最近はそういう方々の話をバッサリ切り捨てるのはどうかな~?とも思うようになりました。
ボランティアスタッフさんまでにも、
「あなたの作品はサッパリ理解できません」
「自分で何も作らないでギャラリーから台借りてきたのを『作品』と思えない」
等々言われたりしたのですが、まあ、それが世間一般の現状。
ゴッホやモナリザは知ってても、マルセルデュシャン知ってるのは、例えば職場だと、たぶん僕含め2人くらい。
(もう一人はO君。同業者)
ですが、それを「ド素人が!黙っとけ!」
と黙殺してると、時々とんでもない言葉をもらって「ズガム!」と自身の急所をつかれることもあります。
そういう意味では、「話にならない」状態でもめんどくさがらず観察し考察すれば、いろいろ見えてくることもあるのでは?と思ったりします。
ま、疲れるのは疲れるんですけどねー。
幸い小生は長年「普通の職場」で働いていて、「アートやってる」というだけであらゆる無理問答のような会話に付き合わされてるのですが、そこを説明することにより自身のやってる事に気付くこともありますし、上手い「かわし方」も身に付いてる気がします。
・・・話が大きくそれました。
とにかくそういう経験は、層が絞られてる画廊等では経験できないことで、修行にはもってこいだと思います・・・って何のこっちゃ?
そういえば、前、某氏に
「海外にもギャラリズムという言葉があるんだけど、その意味は『コマーシャルギャラリズム』ということで、商業画廊主義をさす言葉だ」
的な事を聞きました。(ちょっとうろ覚えですが)
もしそれが本当なら、ちょっと皮肉なタイトルですね。貸し画廊さんが多いだけに。
ですが、筆者の参加の2005年の時、あるお客さんが、
「最近はまた海外とかから、日本の貸し画廊システムが注目されてるのですよ~」
なんて言ってたっけな。
ホンマかどうかはともかく、この本にちょこっとそういう事が書いてありました。
「泡沫表現者を多く排出した背後に、貸し画廊システムがある」的なことを、太子さんとゲンペーさんが言ってた気が。
(もちろん、いい意味で)
というわけで、噂によるとこの場所での開催は本当にこれが最後だとか。
(※追記:これはガセでした。来年も同所であるみたいです。)
相変わらずサービス悪いスケジューリング(日休み、土祝~16時、とかね)の展覧会ですが、皆様もぜひ。
今日の鼻歌:
♪塀~~~~の上~で~~ 塀~~~~の上~で~~ ぼくは~ 雨に~流れ~~みてた~だけさ~
すっかりプチアートライター気取りです。
人のふんどしを嗅ぐ男、どうも木内です。
さて、昨年と同じく、ことしも秋の恒例の展覧会です。
言わずと知れた、「ギャラリズム出身」ですから。
昨年と同じく、今年も告知です。
「gallerism 2009」
会期:2009年11月2日(月)~11月14日(土) 10:00~18:00(3日、7日は16:00まで、14日は15:30まで、日曜休み)
会場:大阪府立現代美術センター
くわしくはこちら
おなじみ、現在多く行われてるアートフェアとはかなり違う感じの、アートフェア(?)
というか展覧会。
参加画廊や出品作家はホムペでご確認下さい。
毎年ですが、筆者と関わりのある作家さんが今年も多く参加しており、現在既にフライヤーが4枚ほど、届いております。
まずは、アートスペース虹から出品の中村協子さん。
個人的に、今回の目玉です。
「放課後の展覧会」のトークゲストとしてもお招きした、注目アーティストの1人です。
今、関西でもかなり独特なポジションにおられる作家さんだと思います。
彼女の作品がギャラリズム会場でどのように映るのか、非常に興味あります・・・って褒めすぎ?
まあ、諸々お世話になってますし、今後ともいろいろお世話になるかと思いますしね。
続いては我等がwks.より出品の上須元徳くん。
チラシ画像見て、多くの人が写真かインスタレーションの作家と思ってるのでは?
ふふふ。違うのですな。
それは見てのお楽しみ。
上須くん、放課後展では駄菓子の差し入れ、ありがとう!
職員室でお菓子バクバク食った人は見に行くように!
それから、意外なとこでは(?)ギャラリー白から出品のかのうたかおくんは、なんと中学の後輩です。
しかも、美術部で一緒でした。(ちなみに、僕、部長でした。)
放課後展に偶然来てくれてて、たぶん大学の受験会場で会って以来の再開。
陶芸の道を進まれてます。
彼の風貌の変貌に驚かされたのでした。
そして、今年のアンコール作家は、筆者の大学後輩にて元同僚、こちらもただいま注目株の1人、牛島光太郎くんです。
wksからのアンコール選出は2人目です!
え?、1人目は誰かって?
言わせないでよ~~~。(ウヌ・ボレオ)
というわけで、他にも面白そうな作家が多数で今年も楽しみなギャラリズム。
「コマーシャルギャラリー以外はお断り」みたいな若者はさておき、これで見に行かなかったら、僕、鬼ですな。
実は「ギャラリズム」シリーズとなってからは毎年見ています。
もちろん今年もマストです。
筆者が学生の頃は、「画廊の視点」というタイトルで、関西の主な現代美術の画廊が集合する展覧会として、賑わってました。
「コマーシャルギャラリー」なんて言葉は、田舎の大学生にはまだまだなじみのなかった時代。
貸し画廊、企画画廊(僕が呼んでたいわゆるコマーシャルギャラリーの言い方)関係なく、画廊がその時の「代表作家」を出し合って、盛り上がっていました。
で、おそらく「京都アートマップ」というイベントが京都で始まってから、「画廊の視点」に参加していた京都の画廊の大半が参加しなくなって、現在の様な大阪の画廊中心のイベントになっていった気がします。
(あくまで勝手な推測です。)
で、僕もあまり見なくなってたのですが、「ギャラリズム」シリーズになってまた見だして、ありがたくも参加もさせていただいた訳です。
そんな僕が2年ほど参加して、会場なんかにいて感じたことといえば・・・。
美術業界にはいろんなシーンがあって、「交わらない層」があります。
で、このようなシーンや層には、お客さんも多種多様で、例えば敷居の高い現代美術のコマサル画廊なんかには絶対来ないような層の、ある意味「面倒くさい」お客さんが、やって来てはだらだらと暇つぶしに喋って行かれる事も多く、昔は僕もそういう感じの人を、「面倒くせーな」と思って毛嫌いしていた節もあります。
で、僕もアンコールの際に、そういう人たちに絡まれたりして、長々と
「いや、君、パリに行かなあかんで~」とかいわれながら
「ハア、そうですね~」
と適当にかわしてたのですが、最近はそういう方々の話をバッサリ切り捨てるのはどうかな~?とも思うようになりました。
ボランティアスタッフさんまでにも、
「あなたの作品はサッパリ理解できません」
「自分で何も作らないでギャラリーから台借りてきたのを『作品』と思えない」
等々言われたりしたのですが、まあ、それが世間一般の現状。
ゴッホやモナリザは知ってても、マルセルデュシャン知ってるのは、例えば職場だと、たぶん僕含め2人くらい。
(もう一人はO君。同業者)
ですが、それを「ド素人が!黙っとけ!」
と黙殺してると、時々とんでもない言葉をもらって「ズガム!」と自身の急所をつかれることもあります。
そういう意味では、「話にならない」状態でもめんどくさがらず観察し考察すれば、いろいろ見えてくることもあるのでは?と思ったりします。
ま、疲れるのは疲れるんですけどねー。
幸い小生は長年「普通の職場」で働いていて、「アートやってる」というだけであらゆる無理問答のような会話に付き合わされてるのですが、そこを説明することにより自身のやってる事に気付くこともありますし、上手い「かわし方」も身に付いてる気がします。
・・・話が大きくそれました。
とにかくそういう経験は、層が絞られてる画廊等では経験できないことで、修行にはもってこいだと思います・・・って何のこっちゃ?
そういえば、前、某氏に
「海外にもギャラリズムという言葉があるんだけど、その意味は『コマーシャルギャラリズム』ということで、商業画廊主義をさす言葉だ」
的な事を聞きました。(ちょっとうろ覚えですが)
もしそれが本当なら、ちょっと皮肉なタイトルですね。貸し画廊さんが多いだけに。
ですが、筆者の参加の2005年の時、あるお客さんが、
「最近はまた海外とかから、日本の貸し画廊システムが注目されてるのですよ~」
なんて言ってたっけな。
ホンマかどうかはともかく、この本にちょこっとそういう事が書いてありました。
「泡沫表現者を多く排出した背後に、貸し画廊システムがある」的なことを、太子さんとゲンペーさんが言ってた気が。
(もちろん、いい意味で)
というわけで、噂によるとこの場所での開催は本当にこれが最後だとか。
(※追記:これはガセでした。来年も同所であるみたいです。)
相変わらずサービス悪いスケジューリング(日休み、土祝~16時、とかね)の展覧会ですが、皆様もぜひ。
今日の鼻歌:
♪塀~~~~の上~で~~ 塀~~~~の上~で~~ ぼくは~ 雨に~流れ~~みてた~だけさ~
by kiuchism
| 2009-10-28 23:44
| 愚痴