2009年 12月 19日
コントンドウコウ(前) |
いよいよ、00年代の休日もあと2日しかないという状況となってきました。
そして、あんなに「年賀状買え買え~」って言っておいて、自分の年賀状が今年も年内作成が危ぶまれてきました。
や、アイデアは今年の始めくらいにとっくに出来てたんですが。
まさか12月に2つも展覧会に出品するとは予想してなかったものでして・・。
いい訳バットマン、木内です。
ですが、おかげ様で個人目標(いわゆるノルマ)は達成しました。
買って下さった方々、ありがとうございました!
というわけで、まだカレンダーもゼロワンもオープンしてなかった頃の話。
前回の続きをどうぞ。
-----------
大阪港を後にして、次は本町下車、肥後橋へ。
Gallery Denでの「S.S.S.」展をみる。

筆者の友人作家の松井沙都子さんと、島田奏くんと田中秀介くんという若手作家さんによる3人展です。
皆、平面という以外に、コレといった共通点はないメンバーですが、それぞれが個性をしっかり出し合っていて、いい展覧会でした。
松井さんは、当初作品を知った時は「平面」という感じじゃなかったのですが、このところはすっかりドローウィングやタブ郎に傾倒されてる感じでした。
ですが、今回はさらに平面は支持体自体が独特な形に切り取られ、さらにはケースに入った立体・・・というか一見「ぶっきら系」なオブジェも出品。
そのオブジェは、器に水が入ってる、というだけのものなのですが、よく見てると時々、振動が起こって、波紋がその振動に合わせて様々な形を形成する。
お~、ええやん!オシャレやん!
筆者は個人的に、1つの世界観を様々な形で見せてくれる作家さんが好きなので、サトちゃんの久々の平面以外の作品を見れて良かったです。
(もちろん、『道一筋』な感じの作家が嫌い、というわけではありませんよー)
他の二人の作家さんも、若いけど実力者。
聞けば急に決まった展覧会だそうですが、ガッチリ新作をぶつけてきたのだとか。
・・見習わなあきませんな。
そして肥後橋を後にし、西天満へ。
電車に乗るほどでもなし、ましてやタクシー乗るよな身分じゃなし。
歩いて、Oギャラリーeyesへ。
森田麻祐子展 「ensemble」を鑑賞。
コレが今回の最終目的でした。

放課後展の時同様、映像も使ったペインティング作品。
僕は個人的に、放課後展の様なオルタナな会場はともかく、森田さんは平面だけでもしっかり見せられる実力ある作家さんなので、ギャラリー空間での「+映像」は蛇足になってしまわないだろうか?と勝手ながら心配してました。
ですが、結局それは杞憂に終わりました。
映像と平面が実によくあっていて、1つの作品を形成している。
バランスといい、見応えといい、バッチリな感じでした。
部屋を暗くせずとも成立するとこも、いい感じでした。
しかし、こうなってくると、平面の方は「キャンバスの木枠に貼らなくて、壁に直ばりな感じの方がいいかも」とか「小さい丸キャンバスみたく、大袈裟な額に入れたらなおいいかも」等々、ついいろいろ思ってしまいます。
あ、この第三者がヤイヤイ言いたくなる感じ・・これが放課後展トークで中村さんが言ってた
「スキのある作家(は人気作家)」っていうやつやろか・・・(?)
どないですやろ?
しかし、とにかくその映像にランダムに映る「スケートをする猫」なんかが、見ようと思えばなかなか現れなかったりして、皆で10分くらい眺めてしまいました。
作品中の壁紙や服の柄だけを切り取った小作品などは、ガンプラ的に言うと「武器セット」みたいな感じで面白い!
いや、いい展覧会でした。
さすがは放課後展に選ばれた作家さんだ!(って選んだのはお前やんけ!)
そんな感じで19時頃。
知り合いが集まったので、森田さんらと一足早い忘年会へ。
この辺で女性多めとなると、必然的に「ホームパーティー風」のあの店に行くことになります。

相変わらず美味しい料理とお酒。
トークも弾み、結構呑んでしまいました。
興味深かったのは、ある作家さんを挙げて、その作品の雰囲気を、森田さんとムラギしさんが、例のC級コピーライター(くうねるあそぶ、な)の時代を引き合いに出されてた話。
ほんの1~2年下のKさんにはそんな感じが全くなくて、とても不思議そうに感心されてました。

この、ある時期に吹いた風がずーっと残るという時代感覚。
染み付いてしまうと、なかなか逃れられないもんなんやな~と、二人のちょい下、Kさんのちょい上の僕は、感じたのでした。
最後は終電で。
女史チームは皆阪急。
筆者とムラギし氏はJRで。
この時点で、実は筆者、ゲロリ寸前な感じでした。
ムラギしさんと話しながら、少しずつ遠のく意識・・・。
で、気付いたら京都で、「それじゃ、また。」
地元で歩きながら、もう朦朧としてましたが、失礼を思いだし、皆様にメール。
完全に目は泳いでましたが、感覚だけで放つ!携帯メールでした。
この、「手探りで感覚だけで放つ」という印象が最後に強く残った、そんな夜でした。
(翌朝がボロボロだったことは、言うまでもないですな。)
今日の鼻歌:
♪疲れ切って何を思ってる 絶え間なく人を傷つけた 努力もいきもたえ~ 残された勘だけで放つ~
♪ファウストはたった今~ ファウストは僕の中~
そして、あんなに「年賀状買え買え~」って言っておいて、自分の年賀状が今年も年内作成が危ぶまれてきました。
や、アイデアは今年の始めくらいにとっくに出来てたんですが。
まさか12月に2つも展覧会に出品するとは予想してなかったものでして・・。
いい訳バットマン、木内です。
ですが、おかげ様で個人目標(いわゆるノルマ)は達成しました。
買って下さった方々、ありがとうございました!
というわけで、まだカレンダーもゼロワンもオープンしてなかった頃の話。
前回の続きをどうぞ。
-----------
大阪港を後にして、次は本町下車、肥後橋へ。
Gallery Denでの「S.S.S.」展をみる。

筆者の友人作家の松井沙都子さんと、島田奏くんと田中秀介くんという若手作家さんによる3人展です。
皆、平面という以外に、コレといった共通点はないメンバーですが、それぞれが個性をしっかり出し合っていて、いい展覧会でした。
松井さんは、当初作品を知った時は「平面」という感じじゃなかったのですが、このところはすっかりドローウィングやタブ郎に傾倒されてる感じでした。
ですが、今回はさらに平面は支持体自体が独特な形に切り取られ、さらにはケースに入った立体・・・というか一見「ぶっきら系」なオブジェも出品。
そのオブジェは、器に水が入ってる、というだけのものなのですが、よく見てると時々、振動が起こって、波紋がその振動に合わせて様々な形を形成する。
お~、ええやん!オシャレやん!
筆者は個人的に、1つの世界観を様々な形で見せてくれる作家さんが好きなので、サトちゃんの久々の平面以外の作品を見れて良かったです。
(もちろん、『道一筋』な感じの作家が嫌い、というわけではありませんよー)
他の二人の作家さんも、若いけど実力者。
聞けば急に決まった展覧会だそうですが、ガッチリ新作をぶつけてきたのだとか。
・・見習わなあきませんな。
そして肥後橋を後にし、西天満へ。
電車に乗るほどでもなし、ましてやタクシー乗るよな身分じゃなし。
歩いて、Oギャラリーeyesへ。
森田麻祐子展 「ensemble」を鑑賞。
コレが今回の最終目的でした。

放課後展の時同様、映像も使ったペインティング作品。
僕は個人的に、放課後展の様なオルタナな会場はともかく、森田さんは平面だけでもしっかり見せられる実力ある作家さんなので、ギャラリー空間での「+映像」は蛇足になってしまわないだろうか?と勝手ながら心配してました。
ですが、結局それは杞憂に終わりました。
映像と平面が実によくあっていて、1つの作品を形成している。
バランスといい、見応えといい、バッチリな感じでした。
部屋を暗くせずとも成立するとこも、いい感じでした。
しかし、こうなってくると、平面の方は「キャンバスの木枠に貼らなくて、壁に直ばりな感じの方がいいかも」とか「小さい丸キャンバスみたく、大袈裟な額に入れたらなおいいかも」等々、ついいろいろ思ってしまいます。
あ、この第三者がヤイヤイ言いたくなる感じ・・これが放課後展トークで中村さんが言ってた
「スキのある作家(は人気作家)」っていうやつやろか・・・(?)
どないですやろ?
しかし、とにかくその映像にランダムに映る「スケートをする猫」なんかが、見ようと思えばなかなか現れなかったりして、皆で10分くらい眺めてしまいました。
作品中の壁紙や服の柄だけを切り取った小作品などは、ガンプラ的に言うと「武器セット」みたいな感じで面白い!
いや、いい展覧会でした。
さすがは放課後展に選ばれた作家さんだ!(って選んだのはお前やんけ!)
そんな感じで19時頃。
知り合いが集まったので、森田さんらと一足早い忘年会へ。
この辺で女性多めとなると、必然的に「ホームパーティー風」のあの店に行くことになります。

相変わらず美味しい料理とお酒。
トークも弾み、結構呑んでしまいました。
興味深かったのは、ある作家さんを挙げて、その作品の雰囲気を、森田さんとムラギしさんが、例のC級コピーライター(くうねるあそぶ、な)の時代を引き合いに出されてた話。
ほんの1~2年下のKさんにはそんな感じが全くなくて、とても不思議そうに感心されてました。

この、ある時期に吹いた風がずーっと残るという時代感覚。
染み付いてしまうと、なかなか逃れられないもんなんやな~と、二人のちょい下、Kさんのちょい上の僕は、感じたのでした。
最後は終電で。
女史チームは皆阪急。
筆者とムラギし氏はJRで。
この時点で、実は筆者、ゲロリ寸前な感じでした。
ムラギしさんと話しながら、少しずつ遠のく意識・・・。
で、気付いたら京都で、「それじゃ、また。」
地元で歩きながら、もう朦朧としてましたが、失礼を思いだし、皆様にメール。
完全に目は泳いでましたが、感覚だけで放つ!携帯メールでした。
この、「手探りで感覚だけで放つ」という印象が最後に強く残った、そんな夜でした。
(翌朝がボロボロだったことは、言うまでもないですな。)
今日の鼻歌:
♪疲れ切って何を思ってる 絶え間なく人を傷つけた 努力もいきもたえ~ 残された勘だけで放つ~
♪ファウストはたった今~ ファウストは僕の中~
by kiuchism
| 2009-12-19 22:10
| 日常・雑記