2010年 03月 02日
絵画になるには? |
「庭」といいますと、まあガーデンなのですが、筆者の住まいに庭はなし。
「私にとっての庭」はあるのですかね?あるとしたら、どこですかね?
昔、プライドでの小川直也VSジャイアントシウバ戦の時だったかな?
小川選手がグランド(寝技)に入った瞬間、テレビ解説の高田延彦が、
「こっからはもう小川選手の庭みたいなもんですよ!」
的なこと言ってた気がします。
グランドがニワ、オガワ。
と、そんなことを思いながら先日。

午前中の保育園お絵描き、の集大成の「ぐんぐん展」

これは前、取材の時の鬼作品by園児。

かなりええ感じで仕上がっとりますな。
で、午後は自転車でJR山科駅へ。
向かう途中、iPodから流れる「キンクリ」の「クリキン」(プログレマニア風に)の一曲目。
21世紀の・・・・。
ボリュームを上げる。テンションが上がる。
そいえば大学生の頃、深夜に「機動戦士ガンダム」をまとめて4話づつ放送する番組があって、その番組のオープニングが、ガンダム動画にこの曲を合わせたもので、それはもうカッコよかったな~。
なんて思いつつ山科駅。
大阪へ向かう時、改札をくぐって、右へ行く時はたいてい西天満方面に先に行く時。
左へ行く時はたいてい四ツ橋線なんかに先に乗る時。
この日は左へ。
国立国際美術館の「絵画の庭」に行ってきました。
話題の展覧会、筆者の知り合いも出品してるということで、満を持しての鑑賞です。
いや~しかし、平日とはいえまあまあの賑わい。
5周年にしてすっかりええ感じの美術館となりましたな、国際。
あのうらぶれた場末感漂う万博公園時代には考えられない垢抜け様です。
(僕は前の感じもまあ嫌いじゃなかったですが。)
残念なのは入場料が倍くらいになった、ってことですかね~。
確か、「ジョーンズとラウシェンバーグ展」なんか入場料¥200とかでしたよ!
(もちろん平成の話でっせー)

こちらがそのうらぶれた時代の国立国際の図録。
ネオダダ2トップによる2人展なのに、図録オールモノクロ!
・・・ということなんか思い出しつつ、上着と荷物をロッカーに入れ、さあ鑑賞!
ん~、しかし、まあ話題の絵画展ということで、オシャレな感じのカップル多し。
カップルがすっかり「絵になる」美術館となってますね。
筆者のような独りで見に行く30代男性は、ホントに「絵にならない」ですな。
「絵画の庭」なのに・・・。
そして、他人の目線も気にせず、作品の真ん前でイチャつくカップルに、
「見えへんどバカップル!退きさらせ愚民が!」
・・・と心の中で念を送りつつ、カップル様が御退きになるのを待ったりして、鑑賞。
この展覧会は国内のペインターが多数ということで、様々な絵画が一同に、各作家ごとにブース分けされて展示されてます。
簡単に言うと、個展が一度にたくさん見れる、といった感じ。
こういう展覧会は、作家やってる人だと、普通に「みんな凄いな~自分はまだまだだな~」という感じの感想や「なんでこの作家が選ばれてんのん?自分が入っててもおかしくなくね?」てな感じの感想を持つ方も多いのでは?と思われますが、筆者も20代のころは、後者の様な捻くれた感情ばかり持ってた気がします。
まあ、拗ねても僻んでも、ここに自分の作品が無いのが現実であって、30過ぎたあたりから、まあ、そりゃそやな、まあええわな、なんて感じで、前よりは素直に現実と自身の実力不足を受け入れられる様になってきました。
そうなると、まあ展覧会も楽しく見られるわけです。
で、さすがにこれだけの作家さんが集まると、人気やら印象に残った感じの作家も結構バラけるのでは?と思われますな。
まあ全体としては「みんな絵が上手いなあ~」という感想です。
・・・って当たり前か。
作家によって多少ブースの大きさが違っていて、結構小さめのブースだと、
「あ、自分に話来ても、今、できるな~」
なんて自信過剰気味に思うのですが、大きめのスペースになると、
「ちょっとすぐには無理やな~」
なんて捕らぬ狸のシミュレーション。
そして、こんだけの作家さん見ると、結構頭が疲れるのですが、まあ刺激も次々やってくる感じです。
そんな中で、印象に残ったものと言えば・・・
●大きい絵画ばかりかなと思っていたら、青木陵子さんの様なインスタレーションもあって良かった。
●その青木陵子さんの作品タイトル「オブジェクトリーディング」というのが素晴らしく、「なるほど」と言う感じでした。
●そういえば、一時期は「untitled」とか「 」とか「作品No.○○」みたいな、作品タイトルに意味を持たせない作家の方が多かった気がしますが、最近は結構タイトルにちゃんと言葉を使ってる作家さんも増えてきた(特に若い世代)な~、とタイトルも楽しむ筆者としては楽しい感じ。
●小沢さかえさんの「魔法」のぶっとい筆致に感心するととも、「世界の秘密は蜜の味」というタイトルにしばし浸りつつ♪a taste of honey~と心の中で鼻歌。
●会田誠さんのデカイ作品に普通に凄いな~と見入り、また他にも雑誌でしか見た事無い作家さんの作品が、やはり生でみると細かい仕事とかしてるんやな~と、作品を生鑑賞することの大切さを改めて思う。
●で、なんやかんやで1人挙げろ、と言われれば、僕は森千裕さんが良かったかな~。
前に見た作品も多かったですが、「オモロカッコいい」と言う感じの作家さん。奔放な中に、結構細かくて技術力と執着心の強い仕事が見えます。強くてオモロい。
・・・という感じでしょうか?
いや、しかし、さすがにこんだけの数の作家さん見たら、かなりグッタリ。
お腹いっぱいです。
復讐用・・・ではなく復習用に図録買いつつ、「森ブック」なる森千裕さんのオモロそうな本買うか迷ったのですが、荷物が重くなるので今回は断念し、美術館を出る。
そして、鑑賞に関してはお腹いっぱいとなったのですが、リアルなお腹は空いてきたので、立ち喰いうどん屋へ。
30代男性が独りで立ち喰いうどん屋。
「絵画の庭」よりよっぽど「絵になる風景」です。
こんな場所で、「美術館で会った人だろ?」なんて言っては駄目よ。
そんな感じで、「ごぼう天入りぶっかけそば」¥300くらいを食べる、窮地の庭。
この日のごぼうの天婦羅は、鬼の様に硬かったです。
今日の鼻歌:
♪美術館で会った人だろ? そうさあんたまちがいないさ~
♪美術館に 美術館に 美術館に 火をつけるよ!
(*否はつけても、実際に火をつけちゃ駄目よ)
「私にとっての庭」はあるのですかね?あるとしたら、どこですかね?
昔、プライドでの小川直也VSジャイアントシウバ戦の時だったかな?
小川選手がグランド(寝技)に入った瞬間、テレビ解説の高田延彦が、
「こっからはもう小川選手の庭みたいなもんですよ!」
的なこと言ってた気がします。
グランドがニワ、オガワ。
と、そんなことを思いながら先日。

午前中の保育園お絵描き、の集大成の「ぐんぐん展」

これは前、取材の時の鬼作品by園児。

かなりええ感じで仕上がっとりますな。
で、午後は自転車でJR山科駅へ。
向かう途中、iPodから流れる「キンクリ」の「クリキン」(プログレマニア風に)の一曲目。
21世紀の・・・・。
ボリュームを上げる。テンションが上がる。
そいえば大学生の頃、深夜に「機動戦士ガンダム」をまとめて4話づつ放送する番組があって、その番組のオープニングが、ガンダム動画にこの曲を合わせたもので、それはもうカッコよかったな~。
なんて思いつつ山科駅。
大阪へ向かう時、改札をくぐって、右へ行く時はたいてい西天満方面に先に行く時。
左へ行く時はたいてい四ツ橋線なんかに先に乗る時。
この日は左へ。
国立国際美術館の「絵画の庭」に行ってきました。
話題の展覧会、筆者の知り合いも出品してるということで、満を持しての鑑賞です。
いや~しかし、平日とはいえまあまあの賑わい。
5周年にしてすっかりええ感じの美術館となりましたな、国際。
あのうらぶれた場末感漂う万博公園時代には考えられない垢抜け様です。
(僕は前の感じもまあ嫌いじゃなかったですが。)
残念なのは入場料が倍くらいになった、ってことですかね~。
確か、「ジョーンズとラウシェンバーグ展」なんか入場料¥200とかでしたよ!
(もちろん平成の話でっせー)

こちらがそのうらぶれた時代の国立国際の図録。
ネオダダ2トップによる2人展なのに、図録オールモノクロ!
・・・ということなんか思い出しつつ、上着と荷物をロッカーに入れ、さあ鑑賞!
ん~、しかし、まあ話題の絵画展ということで、オシャレな感じのカップル多し。
カップルがすっかり「絵になる」美術館となってますね。
筆者のような独りで見に行く30代男性は、ホントに「絵にならない」ですな。
「絵画の庭」なのに・・・。
そして、他人の目線も気にせず、作品の真ん前でイチャつくカップルに、
「見えへんどバカップル!退きさらせ愚民が!」
・・・と心の中で念を送りつつ、カップル様が御退きになるのを待ったりして、鑑賞。
この展覧会は国内のペインターが多数ということで、様々な絵画が一同に、各作家ごとにブース分けされて展示されてます。
簡単に言うと、個展が一度にたくさん見れる、といった感じ。
こういう展覧会は、作家やってる人だと、普通に「みんな凄いな~自分はまだまだだな~」という感じの感想や「なんでこの作家が選ばれてんのん?自分が入っててもおかしくなくね?」てな感じの感想を持つ方も多いのでは?と思われますが、筆者も20代のころは、後者の様な捻くれた感情ばかり持ってた気がします。
まあ、拗ねても僻んでも、ここに自分の作品が無いのが現実であって、30過ぎたあたりから、まあ、そりゃそやな、まあええわな、なんて感じで、前よりは素直に現実と自身の実力不足を受け入れられる様になってきました。
そうなると、まあ展覧会も楽しく見られるわけです。
で、さすがにこれだけの作家さんが集まると、人気やら印象に残った感じの作家も結構バラけるのでは?と思われますな。
まあ全体としては「みんな絵が上手いなあ~」という感想です。
・・・って当たり前か。
作家によって多少ブースの大きさが違っていて、結構小さめのブースだと、
「あ、自分に話来ても、今、できるな~」
なんて自信過剰気味に思うのですが、大きめのスペースになると、
「ちょっとすぐには無理やな~」
なんて捕らぬ狸のシミュレーション。
そして、こんだけの作家さん見ると、結構頭が疲れるのですが、まあ刺激も次々やってくる感じです。
そんな中で、印象に残ったものと言えば・・・
●大きい絵画ばかりかなと思っていたら、青木陵子さんの様なインスタレーションもあって良かった。
●その青木陵子さんの作品タイトル「オブジェクトリーディング」というのが素晴らしく、「なるほど」と言う感じでした。
●そういえば、一時期は「untitled」とか「 」とか「作品No.○○」みたいな、作品タイトルに意味を持たせない作家の方が多かった気がしますが、最近は結構タイトルにちゃんと言葉を使ってる作家さんも増えてきた(特に若い世代)な~、とタイトルも楽しむ筆者としては楽しい感じ。
●小沢さかえさんの「魔法」のぶっとい筆致に感心するととも、「世界の秘密は蜜の味」というタイトルにしばし浸りつつ♪a taste of honey~と心の中で鼻歌。
●会田誠さんのデカイ作品に普通に凄いな~と見入り、また他にも雑誌でしか見た事無い作家さんの作品が、やはり生でみると細かい仕事とかしてるんやな~と、作品を生鑑賞することの大切さを改めて思う。
●で、なんやかんやで1人挙げろ、と言われれば、僕は森千裕さんが良かったかな~。
前に見た作品も多かったですが、「オモロカッコいい」と言う感じの作家さん。奔放な中に、結構細かくて技術力と執着心の強い仕事が見えます。強くてオモロい。
・・・という感じでしょうか?
いや、しかし、さすがにこんだけの数の作家さん見たら、かなりグッタリ。
お腹いっぱいです。
復讐用・・・ではなく復習用に図録買いつつ、「森ブック」なる森千裕さんのオモロそうな本買うか迷ったのですが、荷物が重くなるので今回は断念し、美術館を出る。
そして、鑑賞に関してはお腹いっぱいとなったのですが、リアルなお腹は空いてきたので、立ち喰いうどん屋へ。
30代男性が独りで立ち喰いうどん屋。
「絵画の庭」よりよっぽど「絵になる風景」です。
こんな場所で、「美術館で会った人だろ?」なんて言っては駄目よ。
そんな感じで、「ごぼう天入りぶっかけそば」¥300くらいを食べる、窮地の庭。
この日のごぼうの天婦羅は、鬼の様に硬かったです。
今日の鼻歌:
♪美術館で会った人だろ? そうさあんたまちがいないさ~
♪美術館に 美術館に 美術館に 火をつけるよ!
(*否はつけても、実際に火をつけちゃ駄目よ)
by kiuchism
| 2010-03-02 20:57
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