2010年 05月 11日
Invitation Gold(パート2) |
これ見よがしにインビテーション受付にかざす!
すると、
「これ、イミーテーション・インビテーションじゃないですか?チェックさせてもらいま~す。がぶり!(食いつく)あ、ちゃんと歯形付きました。本物のゴールドですね。失礼したしました。お通り下さい~」
・・・というようなことがあるわけもなく、貰い物でも入場可能。
そして、フェア、スタート!
の前に一旦CMで~す。
---------------------
美術作家・宮永甲太郎さんからの告知です。
「六甲・ミーツ・アート公募展示下見会のお知らせ」
上記アートイベント参加者である宮永氏がナビゲートする下見会のお知らせです。
2010年5月15日、9時頃、六甲ガーデンプレイス(山頂)に集合
展示設定エリアを散策
この下見会は宮永が独自に開催するものであり、六甲・ミーツ・アート事務局は関係ありません。
愉快にこのアートイベントが盛り上がれば良いなという思いから、友人知人を募って下見会行うことにしました。制作補助金の出る大きなイベントです。皆で参加しませんか?
くわしくはこちら。
というわけで宮永さんからの告知でした。
宮永さんを直接知らない方は、「場末の車窓見た」と現地で言って下さい。
いや、特に何もないと思いますが。
しかし、15日は何かとイベント目白押しですな。
ちなみに筆者は普通にバイトの日です~。
--------------------
というわけで、11時過ぎ、アートフェア京都鑑賞スタート。
(って、はよ鑑賞せえや!)
まず入って左、最初のブースは・・・「自動販売機コーナー」・・・。
ということで、端から順に鑑賞し、およそ1時間半・・くらいかな。
朝一で行く作戦が成功し、途中までは比較的空いてる状態で見れ、見終わる頃に徐々に混雑してくる、という感じでした。
昨年のアート大阪でえらい混雑だったので、同様の事を危惧してたのですが、ホテルも大阪よりは間口が入りやすく、「やたら人とぶつかる」なんてことはなかったです。
いや、しかし、さすがやね。
どっから見ても「コレクター」には見えなかったんでしょうな。
知らない画廊の方々は、特に作品をすすめることなどなく、スルー。
そりゃ、そやな。
以前、別のアートフェアで、若いスタッフが、やたらと僕に作品の説明してきたとき、
「いや、まあ解説はありがたいけど、ここ掘っても何もでませんよ~」
と思ったのを思い出しました。
基本スタイルは昨年見た大阪のものと変わらず。
各部屋を回ってるうち、知ってる画廊さんや作家さんとは会話したりしつつ観ましたが、知らない画廊さんが続くと、途中、方向もわからなくなって、「ここはどの画廊?」となったりしました。
そして、見回るうちに、耳鳴りのように聞こえる呻き声・・・
「・・・俺はベッドに寝かせるために絵を描いてるんじゃねえ!」
・・・なんてね。
や、わかってますよ。
これは展覧会じゃなくて、フェアなんだと。叩き売りなんだと。
でもね、もうちょっと、ねえ?
まあ、そもそもホテルが壁面も限られるし制限も多いので仕方ないかと思いますが、どうしても僕、「展覧会」を求めちゃう♡
フェアだと知りながら、気持ちいい展示を体が求めちゃってるの♡
と、そんな僕の欲求に見事に答えたのが、児玉画廊さんの部屋。
ここは鷹取雅一くんの個展でありました。
靴を脱いで中に入る。
ア、ナルほどね!
いや~やられた!素晴らしい!
僕がホテルのアートフェアで感じてたモヤモヤみたいなんが吹き飛びました。
「ホテル」という、プライベートな密室で、男女が、はたまた怪しい人たちが、あるいは男や女が独りで一体ナニをしてるのか。
アイビス芸人はペイチャンネルで昨夜ナニを観てたのか?
といった、「ホテルに漂う情念」の様な残り香を、何となく「臭いものには蓋」するように展示するが故に、なんか妙なぎこちなさが漂ってたるように感じてたのですが、鷹取くんはそれを見事に逆手に取ってあぶり出してるかのようでした。
・・・って、ご本人がそんなことを考えて展示されたかどうかはわかりませんが(笑)
とにかく、僕は勝手に溜飲下げさせてもらいました。
ベッドや椅子などで導線を作る感じも、幼少期の無邪気ないたずらを思い出して、いい感じでした。
他にももちろん、気になる作家さんや画廊さんはありましたが、基本的には、作家数を絞って、ほぼ個展のように展示してる画廊さんのところが、やはり見ていて気持ちよかったです。
・・・まあ、フェアとしてはどうか?と言われれば知りませんが。
また、このフェアの特徴は、作品の売買で運営しているコマーシャルギャラリー以外に、京都の老舗の貸し画廊さんやオルタナスペースも参加してるところでした。
意外と・・・というと失礼かもしれませんが、貸し画廊さんが、ある種の「余裕」を持って展示されてるのも驚きでした。
「貸し」とか「コマサル」とか全く気にしない鑑賞者にとっては、その違いはわからないほどで、そこにヒエラルキーを置いてる人にとっては、今回は見た目には大した差がないのでは?と思わせるほどでした。
まあ、セレクトされた作家さんの実力もあるかもしれませんが、よく考えてみたら、貸し画廊さんにとっては「作家」自体が最大のお客さんでもあるわけで、こういうフェアには作家さんやその卵ちゃんもお客さんとして少なからず見に来るワケだから、目先の小銭を稼ぐより、作家受けする素敵な展示をホテルでもかまして、「ああ、ここならお金払ってもやってもいいかも♡」と関係を築く、ということの方が、商売としは正解なワケ~かもしれませんね。
そして、筆者も作家気取りだけでなく、時には富豪のコレクターのように。
気分だけでもbuybuybuy!
で、「もしも木内が・・・」で買うとしたら、で今回気になった作品は、
●ニュートロンの寺島みどりさんの小さいペインティング。
●アウトオブプレイスの森村誠くんの修正液ペインティング。
●ギャラリーギャラリーの土岐謙次さんの漆のお皿(スーパーのスチロールトレーなどを漆で作ったもの。)
●虹のフジタマさんのペア神宮!(傑作!)
などなど。
森村君のは観たかったので、ありがたかった。
ペア神宮は、もはや個人で所有するレベルを越えてます!公的機関や財団とかが持つべき!
・・・と、妄想ばっかで、結局タダ券で冷やかしに行ったのでしょ?
と、お思いのそこのあなた!
なめんなよ!
なんとフェアで作品を購入!

左:フジタマさん作品。右:服部正志くん(YODギャラリーより出品)作品。
フジタマさんのは昨年の手作り市に行けなくて買えなかったものを、これ見よがしにホテルで購入!
服部くんには「いつもブログ見てます~」と言われまして、それはありがとうございます!とありがとうの人型。
・・・まあ、両方足してもCD一枚分くらいなんですが。
招待状分+税金、みたいな感じで。
とりあえず「木内コレクション」入りです~。
といった感じのアートフェア。
いろいろ書きましたが、まあ沢山の画廊さんと作品見れて、よかったんじゃないでしょうか?
そして、気になった作家さんや画廊さんがあれば、やはり直接そこに足を運ぶべきだと思いますね。
しかし、やっぱり作家としては、画廊さんが憑いてる・・・失礼、ついてる作家さんは羨ましい。
僕はずーーと、「ついてね~~」ので、フェアなんかに作品出させてもらえるなら、
「いつ、どこで、どの画廊からでも出品する!」
なんて嘯きつつも、来るべき次の次の個展で予定(は、未定)している「キウチアートフェア」の為には、とてもためになった、そんなアートフェア京都でした。
そんなこと思いながら、ホテルを出たあと、お腹空いたので、
「何でこんな店の名前つけたんやろ?」
というチェーン店、「宮本むなし」へ。
モントレとむなし。
この落差たるや!ああ、虚しい・・。
残念ながら頼んだメニューは思ったより美味しくなくて、
「やっぱ『なか卯』にしたらよかったかな~」と反省しつつも、この「人生の落差」を、まるで街の高低差を楽しむタモリさんのように、味わったのでした。
今日の鼻歌(替え歌):
♪ア・ア・ア インビテーションゴールド! ア・ア・ア 角煮定食を~ ア・ア・ア インビテーションゴールド! とにかくご飯は~ おかわりしたよ~
♪味が違う~ ノリが違う~ センスが違う~ 年収違~~う~ ごめんね~ 放課後展に~ まだ縛られてる~~
すると、
「これ、イミーテーション・インビテーションじゃないですか?チェックさせてもらいま~す。がぶり!(食いつく)あ、ちゃんと歯形付きました。本物のゴールドですね。失礼したしました。お通り下さい~」
・・・というようなことがあるわけもなく、貰い物でも入場可能。
そして、フェア、スタート!
の前に一旦CMで~す。
---------------------
美術作家・宮永甲太郎さんからの告知です。
「六甲・ミーツ・アート公募展示下見会のお知らせ」
上記アートイベント参加者である宮永氏がナビゲートする下見会のお知らせです。
2010年5月15日、9時頃、六甲ガーデンプレイス(山頂)に集合
展示設定エリアを散策
この下見会は宮永が独自に開催するものであり、六甲・ミーツ・アート事務局は関係ありません。
愉快にこのアートイベントが盛り上がれば良いなという思いから、友人知人を募って下見会行うことにしました。制作補助金の出る大きなイベントです。皆で参加しませんか?
くわしくはこちら。
というわけで宮永さんからの告知でした。
宮永さんを直接知らない方は、「場末の車窓見た」と現地で言って下さい。
いや、特に何もないと思いますが。
しかし、15日は何かとイベント目白押しですな。
ちなみに筆者は普通にバイトの日です~。
--------------------
というわけで、11時過ぎ、アートフェア京都鑑賞スタート。
(って、はよ鑑賞せえや!)
まず入って左、最初のブースは・・・「自動販売機コーナー」・・・。
ということで、端から順に鑑賞し、およそ1時間半・・くらいかな。
朝一で行く作戦が成功し、途中までは比較的空いてる状態で見れ、見終わる頃に徐々に混雑してくる、という感じでした。
昨年のアート大阪でえらい混雑だったので、同様の事を危惧してたのですが、ホテルも大阪よりは間口が入りやすく、「やたら人とぶつかる」なんてことはなかったです。
いや、しかし、さすがやね。
どっから見ても「コレクター」には見えなかったんでしょうな。
知らない画廊の方々は、特に作品をすすめることなどなく、スルー。
そりゃ、そやな。
以前、別のアートフェアで、若いスタッフが、やたらと僕に作品の説明してきたとき、
「いや、まあ解説はありがたいけど、ここ掘っても何もでませんよ~」
と思ったのを思い出しました。
基本スタイルは昨年見た大阪のものと変わらず。
各部屋を回ってるうち、知ってる画廊さんや作家さんとは会話したりしつつ観ましたが、知らない画廊さんが続くと、途中、方向もわからなくなって、「ここはどの画廊?」となったりしました。
そして、見回るうちに、耳鳴りのように聞こえる呻き声・・・
「・・・俺はベッドに寝かせるために絵を描いてるんじゃねえ!」
・・・なんてね。
や、わかってますよ。
これは展覧会じゃなくて、フェアなんだと。叩き売りなんだと。
でもね、もうちょっと、ねえ?
まあ、そもそもホテルが壁面も限られるし制限も多いので仕方ないかと思いますが、どうしても僕、「展覧会」を求めちゃう♡
フェアだと知りながら、気持ちいい展示を体が求めちゃってるの♡
と、そんな僕の欲求に見事に答えたのが、児玉画廊さんの部屋。
ここは鷹取雅一くんの個展でありました。
靴を脱いで中に入る。
ア、ナルほどね!
いや~やられた!素晴らしい!
僕がホテルのアートフェアで感じてたモヤモヤみたいなんが吹き飛びました。
「ホテル」という、プライベートな密室で、男女が、はたまた怪しい人たちが、あるいは男や女が独りで一体ナニをしてるのか。
アイビス芸人はペイチャンネルで昨夜ナニを観てたのか?
といった、「ホテルに漂う情念」の様な残り香を、何となく「臭いものには蓋」するように展示するが故に、なんか妙なぎこちなさが漂ってたるように感じてたのですが、鷹取くんはそれを見事に逆手に取ってあぶり出してるかのようでした。
・・・って、ご本人がそんなことを考えて展示されたかどうかはわかりませんが(笑)
とにかく、僕は勝手に溜飲下げさせてもらいました。
ベッドや椅子などで導線を作る感じも、幼少期の無邪気ないたずらを思い出して、いい感じでした。
他にももちろん、気になる作家さんや画廊さんはありましたが、基本的には、作家数を絞って、ほぼ個展のように展示してる画廊さんのところが、やはり見ていて気持ちよかったです。
・・・まあ、フェアとしてはどうか?と言われれば知りませんが。
また、このフェアの特徴は、作品の売買で運営しているコマーシャルギャラリー以外に、京都の老舗の貸し画廊さんやオルタナスペースも参加してるところでした。
意外と・・・というと失礼かもしれませんが、貸し画廊さんが、ある種の「余裕」を持って展示されてるのも驚きでした。
「貸し」とか「コマサル」とか全く気にしない鑑賞者にとっては、その違いはわからないほどで、そこにヒエラルキーを置いてる人にとっては、今回は見た目には大した差がないのでは?と思わせるほどでした。
まあ、セレクトされた作家さんの実力もあるかもしれませんが、よく考えてみたら、貸し画廊さんにとっては「作家」自体が最大のお客さんでもあるわけで、こういうフェアには作家さんやその卵ちゃんもお客さんとして少なからず見に来るワケだから、目先の小銭を稼ぐより、作家受けする素敵な展示をホテルでもかまして、「ああ、ここならお金払ってもやってもいいかも♡」と関係を築く、ということの方が、商売としは正解なワケ~かもしれませんね。
そして、筆者も作家気取りだけでなく、時には富豪のコレクターのように。
気分だけでもbuybuybuy!
で、「もしも木内が・・・」で買うとしたら、で今回気になった作品は、
●ニュートロンの寺島みどりさんの小さいペインティング。
●アウトオブプレイスの森村誠くんの修正液ペインティング。
●ギャラリーギャラリーの土岐謙次さんの漆のお皿(スーパーのスチロールトレーなどを漆で作ったもの。)
●虹のフジタマさんのペア神宮!(傑作!)
などなど。
森村君のは観たかったので、ありがたかった。
ペア神宮は、もはや個人で所有するレベルを越えてます!公的機関や財団とかが持つべき!
・・・と、妄想ばっかで、結局タダ券で冷やかしに行ったのでしょ?
と、お思いのそこのあなた!
なめんなよ!
なんとフェアで作品を購入!

左:フジタマさん作品。右:服部正志くん(YODギャラリーより出品)作品。
フジタマさんのは昨年の手作り市に行けなくて買えなかったものを、これ見よがしにホテルで購入!
服部くんには「いつもブログ見てます~」と言われまして、それはありがとうございます!とありがとうの人型。
・・・まあ、両方足してもCD一枚分くらいなんですが。
招待状分+税金、みたいな感じで。
とりあえず「木内コレクション」入りです~。
といった感じのアートフェア。
いろいろ書きましたが、まあ沢山の画廊さんと作品見れて、よかったんじゃないでしょうか?
そして、気になった作家さんや画廊さんがあれば、やはり直接そこに足を運ぶべきだと思いますね。
しかし、やっぱり作家としては、画廊さんが憑いてる・・・失礼、ついてる作家さんは羨ましい。
僕はずーーと、「ついてね~~」ので、フェアなんかに作品出させてもらえるなら、
「いつ、どこで、どの画廊からでも出品する!」
なんて嘯きつつも、来るべき次の次の個展で予定(は、未定)している「キウチアートフェア」の為には、とてもためになった、そんなアートフェア京都でした。
そんなこと思いながら、ホテルを出たあと、お腹空いたので、
「何でこんな店の名前つけたんやろ?」
というチェーン店、「宮本むなし」へ。
モントレとむなし。
この落差たるや!ああ、虚しい・・。
残念ながら頼んだメニューは思ったより美味しくなくて、
「やっぱ『なか卯』にしたらよかったかな~」と反省しつつも、この「人生の落差」を、まるで街の高低差を楽しむタモリさんのように、味わったのでした。
今日の鼻歌(替え歌):
♪ア・ア・ア インビテーションゴールド! ア・ア・ア 角煮定食を~ ア・ア・ア インビテーションゴールド! とにかくご飯は~ おかわりしたよ~
♪味が違う~ ノリが違う~ センスが違う~ 年収違~~う~ ごめんね~ 放課後展に~ まだ縛られてる~~
by kiuchism
| 2010-05-11 22:46
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