2010年 07月 04日
破壊と珈琲(その2) |
梅雨らしく、雨続きますな。
顔を歪めながら、配達(バイト)しております。
なんせ、レインコートは蒸れるし不快指数は満点なのですが、そんな時は最近のいい事思い出し、雨の中、顔面歪めつつニヤニヤしてる変なおじさん、こと木内です。
今日は暑さがちょっとマシなので、冷コー微笑、ではなくホットでほっと珈琲ブレイク。
ということで前回の続きを。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「coffee break」は岡本光博さんの1998年の作品。
説明は、・・・以下の画像見てもらったほうが早いですね。
ボス、しけてるぜ!ならぬ「壊れるぜ!」
文字通り、ブレイクを破壊と解釈した、わかりやすい作品です。
岡本さんが確か九州のCCA時代に制作された作品で、神戸のギャラリーでの個展で筆者も当時見た覚えがあります。
そんな岡本さんが出品されてた、先の神戸ファッション美術館での展覧会の話は、ここでも前に紹介しました。
すでに御存知の方も居られるとは思いますが、結局こんな感じになっております。
なんでも、作品撤去はおろか、ポスターやフライヤー、図録も発禁(?)のようで、会期後半に観に行った友人によると、「だいぶ作品が無い感じやった」との事。
有名オバはんブランド、類美豚(仮名)による抗議に神戸市があっさり頭下げたとな。
筆者は幸い、会期早々に見に行ったので、作品も全て鑑賞、図録もゲットできました。
(これに関しては、「御影の王将に行こう」と誘ってくれたTくんに感謝!)
こちらが幻(になってんのかな?)図録。
中身はこのように、事の発端のバッタが大集合!
美豚のみならず、愚っ痴にチャネル、監督コーチまで!(全て仮名です)
筆者は全く興味のないオバはん免税店ブランドのパチもんが勢揃いです!
会場で岡本さんと話してたとき、すでに「そのうち撤去となるかも・・・」なんて言われてましたが、思ったより大きなニュースになって、思わずお宝図録となりました!
プレミヤ価格で売れるやろか?
そして、この件の後、結構耳にした話は、このニュースを聞いて、
「え?あれって許可とってなかったん?」
ということ。
「神戸ファッション美術館」という、公的な美術館の企画展だから、皆、普通に企業に許可とってると思ってはったんでしょう。
現実には違ったわけですな。
しかし、ある程度それ(摩擦や騒動)を想定しつつ、岡本さんの作品に賭けた学芸員さんのファンキーなこと!
や、これぞ「芸術心中」ですわ!
あっさり美豚に謝った上層部にはないファンキーさですな。
まあ、これを「ファンキー!」と取るか、「危なっかしい!」と取るかはは皆それぞれ、ですが。
僕なんかは、「天に唾を吐く」みたいな姿勢には憧れるものの、実際に「営利の為なら人でも殺す」みたいな恐い企業に軽く睨まれるだけで、ビビって逃げてまうのですが、いや、岡本さんはホンマに凄いね!
色々あって、「お蔵入り」なんてこともあるけど、そう簡単に消されてたまるか!
という氏の意志がひしひしと伝わってきます。
僕的にも、「バッタ収集の旅」のエピソードなんかは、本当に秀逸で面白いルポ・アートだと思っているので、お蔵入りになるなんて、もったいなすぎる!
確かに相手はデカイ豚・・・じゃなくて企業ですが、簡単には潰されないという姿勢を出して行きたいものです。
ま、僕だと自身が小さすぎて、踏みつぶそうとしても、靴の溝の間に入って助かりそうですけどね。
「僕だよ。蟻だよ。ビリビリと震えているよ。」(by笑い飯)
しかし、同じアーチストでも、ブランドに仕事頼まれて◯ちカラー、なんて作る作家さんと、バッタもんでバッタ作って怒られる作家さん・・・。
どちらも、ある意味リスキーな仕事に取り組まれてると思いますが、個人的には後者を応援してしまいますな。心情的に。
そいえば、某政党のポスターに「財界・大企業にモノがいえる政治を」とか書いてありますが、「政治(マサハル?)」の部分を「美術作家」に変えて・・・ってのはなかなか出来るもんじゃないですけどね。
しかし、根っこの部分に持っておきたいとは思いますわ。
・・・何て言いつつ、僕ぁ、珈琲をすするのであった。ズズズズ~。
今日の鼻歌:
♪ま~~だま~~~だあ~め~は~ これで~も~か~とまだ~ま~~だ~
♪と~~にか~~く~~あ~~め~~だ~~ どこま~~でも~ いつま~で~~も~~ 続く~~
顔を歪めながら、配達(バイト)しております。
なんせ、レインコートは蒸れるし不快指数は満点なのですが、そんな時は最近のいい事思い出し、雨の中、顔面歪めつつニヤニヤしてる変なおじさん、こと木内です。
今日は暑さがちょっとマシなので、冷コー微笑、ではなくホットでほっと珈琲ブレイク。
ということで前回の続きを。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「coffee break」は岡本光博さんの1998年の作品。
説明は、・・・以下の画像見てもらったほうが早いですね。
ボス、しけてるぜ!ならぬ「壊れるぜ!」
文字通り、ブレイクを破壊と解釈した、わかりやすい作品です。
岡本さんが確か九州のCCA時代に制作された作品で、神戸のギャラリーでの個展で筆者も当時見た覚えがあります。
そんな岡本さんが出品されてた、先の神戸ファッション美術館での展覧会の話は、ここでも前に紹介しました。
すでに御存知の方も居られるとは思いますが、結局こんな感じになっております。
なんでも、作品撤去はおろか、ポスターやフライヤー、図録も発禁(?)のようで、会期後半に観に行った友人によると、「だいぶ作品が無い感じやった」との事。
有名オバはんブランド、類美豚(仮名)による抗議に神戸市があっさり頭下げたとな。
筆者は幸い、会期早々に見に行ったので、作品も全て鑑賞、図録もゲットできました。
(これに関しては、「御影の王将に行こう」と誘ってくれたTくんに感謝!)
こちらが幻(になってんのかな?)図録。
中身はこのように、事の発端のバッタが大集合!
美豚のみならず、愚っ痴にチャネル、監督コーチまで!(全て仮名です)
筆者は全く興味のないオバはん免税店ブランドのパチもんが勢揃いです!
会場で岡本さんと話してたとき、すでに「そのうち撤去となるかも・・・」なんて言われてましたが、思ったより大きなニュースになって、思わずお宝図録となりました!
プレミヤ価格で売れるやろか?
そして、この件の後、結構耳にした話は、このニュースを聞いて、
「え?あれって許可とってなかったん?」
ということ。
「神戸ファッション美術館」という、公的な美術館の企画展だから、皆、普通に企業に許可とってると思ってはったんでしょう。
現実には違ったわけですな。
しかし、ある程度それ(摩擦や騒動)を想定しつつ、岡本さんの作品に賭けた学芸員さんのファンキーなこと!
や、これぞ「芸術心中」ですわ!
あっさり美豚に謝った上層部にはないファンキーさですな。
まあ、これを「ファンキー!」と取るか、「危なっかしい!」と取るかはは皆それぞれ、ですが。
僕なんかは、「天に唾を吐く」みたいな姿勢には憧れるものの、実際に「営利の為なら人でも殺す」みたいな恐い企業に軽く睨まれるだけで、ビビって逃げてまうのですが、いや、岡本さんはホンマに凄いね!
色々あって、「お蔵入り」なんてこともあるけど、そう簡単に消されてたまるか!
という氏の意志がひしひしと伝わってきます。
僕的にも、「バッタ収集の旅」のエピソードなんかは、本当に秀逸で面白いルポ・アートだと思っているので、お蔵入りになるなんて、もったいなすぎる!
確かに相手はデカイ豚・・・じゃなくて企業ですが、簡単には潰されないという姿勢を出して行きたいものです。
ま、僕だと自身が小さすぎて、踏みつぶそうとしても、靴の溝の間に入って助かりそうですけどね。
「僕だよ。蟻だよ。ビリビリと震えているよ。」(by笑い飯)
しかし、同じアーチストでも、ブランドに仕事頼まれて◯ちカラー、なんて作る作家さんと、バッタもんでバッタ作って怒られる作家さん・・・。
どちらも、ある意味リスキーな仕事に取り組まれてると思いますが、個人的には後者を応援してしまいますな。心情的に。
そいえば、某政党のポスターに「財界・大企業にモノがいえる政治を」とか書いてありますが、「政治(マサハル?)」の部分を「美術作家」に変えて・・・ってのはなかなか出来るもんじゃないですけどね。
しかし、根っこの部分に持っておきたいとは思いますわ。
・・・何て言いつつ、僕ぁ、珈琲をすするのであった。ズズズズ~。
今日の鼻歌:
♪ま~~だま~~~だあ~め~は~ これで~も~か~とまだ~ま~~だ~
♪と~~にか~~く~~あ~~め~~だ~~ どこま~~でも~ いつま~で~~も~~ 続く~~
by kiuchism
| 2010-07-04 00:06
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