2010年 07月 16日
イバラの道程(ASからACFまで) |
え~~その話ばっかで申し訳ないのですが、アートコートフロンティア2010。
好評みたいです。
みたい、というのはまあ前回書いたとおり、会場に全然行けてないので、実感がないといいますか。
まあ、観てくれた方々には励ましのお便り的にメールいただいたりして、ありがたいのですが。
そもそも、この展覧会に推薦していただいたキッカケは、これもしつこく語る「放課後の展覧会」でして、推薦者の荒川昭男さんが、偶然この展覧会を観ていただいてたから、です。
*ちなみにその「放課後の展覧会」の図録はアートコートギャラリーにて絶賛発売中です!
その当時は、荒川さんのことも存じておらず、また、会場でも特に話したりしたわけではないので、本当に作品だけで推薦いただいたという事です。
これに関しては、年末にも書きましたが、心から嬉しかったです。
まあ、そこそこの期間、関西でちょろちょろと作家活動してますと、
「木内さん?あ、御名前はよく聞きます~」
とか言われ出したりするのですが、実際に作品を観て知ってくれてる方は少なかったりします。
また、こういうブログやらで自身のキャラが立ってくると、それが作品とのギャップを生んだりして、
「作品は大人しいんですね~」
と、過度な、或いは別ベクトルなものを期待されて、ガッカリされたりもしなくもないです。
(その逆もよくありますが。)
まあ、欲張りなもんですから、出来上がった作品のクオリティはさて置いて、
「俺はもっと評価されるべきべきベキーッ!」
なんつって、自己を省みず思い込んでしまうため、それなりのお褒めや評価いただいても、
「なにくそー!まだまだまだー!」
と、自意識過剰が転じて自虐となり、拗ねて、卑屈になり、他人を妬み、嫉み・・・んんん?何書いてるんだっけ?
と、そんな、身体だけの関係・・・もとい、「作品だけの関係」、しかも一回の展覧会での判断による推薦で、展覧会出品するというのは、荒川さんの筆者に対する評価や期待に対して「裏切ってしまうのでは?」という不安もなきにしもあらず、なのでした。
そこら辺はもしかすると、多かれ少なかれ推薦された作家さんはみんな持ってるのかも知れませんな。
昨年のフロンティアの若木くるみさんの「榎さんの顔に泥を塗る」(タイトルうろ覚えなんで、間違ってたらスイマセン~)という作品は、そういう意味ではその感覚を逆手に取ったものかも知れませんな。(ちなみに彼女を推薦したのがエノチューさんでした)
で、結果は前にトークの報告でも書きましたが、作品をとても面白がって下さって、1つ1つ丁寧にお話を聞いていただきました。
僕とは歳も随分離れていて、例えば今回作品の「ネタ」そのものが世代の違いでピンと来られてなくても、その背景の説明をしっかり聞いて下さいました。
こちらが、放課後の展覧会でも使ってた元ネタの1つ。
「ひとつ上の男」

上図は一例。
他にもあらゆるパターンがあって、最近では女性がモデルのやつも!
このたぐいの広告のイコンをそのまま作品化する、というポップアート的(?、自分ではそう思ってます)な展開。
たしか、かのオザケンも、ロッキンオンジャパン誌のインタビュー撮影でチョケて、これの真似やってはったはず。
僕の、10歳上くらいから10歳くらい下の男性の多くは、「ピン!」とくるベタな広告。
女子やご婦人は「キョトン?」となる方が多数。
また、実は意味わかっていても、知らんフリするのが乙女のたしなみであります。
(あと、これを男性と一緒になって面白ガール女史も、いいと思います。あると思います!)
そういえば荒川さんも随分世代が筆者とは違うので、「また元ネタ画像を見せて下さい」的なことおっしゃってましたな。
というわけで図にのってもう一方の元ネタ。

こちらも上記同様、思春期男子に反復される広告イメージ。
どちらも「男子の性的な不安」につけ込むサブリミナルです。
モザイク消しは男の夢。
・・・まあ、現在となってはそれも儚き夢、強者どもが夢の後、なのですが。
*ちなみにこのマシンはなんと現在も販売されてます。筆者は昨年購入しました。あ、もちろん、「モチーフとして」ですよ!(汗)
ーーーーーーーーーー
んで、話は遡って6月27日。
そのトーク&レセプションの翌日。
久々に一日お休み、ということで、自転車で出かける。
散髪と、ギャラリー巡り&放課後図録スポンサーさん挨拶回り、夜はイベントを見に行く予定。
虹の木藤さんの個展に立ち寄ったあと、円山公園のエンアーツに向かうべく、坂を登ってたら、前方に見慣れたシルエット。
荒川さんでした。
まさに、「昨日の今日」という感じでした。
関東在住の荒川さんは、ちょうど僕と逆のコースで、エンアーツから虹へ向かわれてるとこでした。
「昨日はどうもでした」と挨拶。
午後2時くらいだったのですが、何でもその日は朝から西宮大谷記念美術館のパラモデル展観て来て、そして京都を回って横浜へ帰られる、とのことでした。
「ちょっとだけよ~」じゃなくて、ガッツリ「あんたも好きね~」という感じ。
そんな荒川さんと、坂の中腹でガッチリ握手しながら、世代を超えても共通する何かがこの方とはあるんだな~と実感しました。
推薦は誤解でも偶然でもなく、ある種の必然だったのでしょうな。
というわけで、荒川さん、重ね重ね、今回はありがとうございました。
と、そんなアートコートフロンティア2010はまだまだ続きます~。
今日の鼻歌:
♪こんな気持ち~ 初めてだよ~ 僕はすっかり◯◯◯◯! 君にとっても◯◯◯◯! という感じさ~
*「◯◯が出てくる歌詞の歌は?」とツイッターで問いかけた所、大阪府のKさんから「トシちゃんとかどう?」的なつぶやきをいただきました。「哀愁でいと」の歌い出しも捨て難かったのですが、◯◯の量でこちらの曲を採用させていただきました~。
好評みたいです。
みたい、というのはまあ前回書いたとおり、会場に全然行けてないので、実感がないといいますか。
まあ、観てくれた方々には励ましのお便り的にメールいただいたりして、ありがたいのですが。
そもそも、この展覧会に推薦していただいたキッカケは、これもしつこく語る「放課後の展覧会」でして、推薦者の荒川昭男さんが、偶然この展覧会を観ていただいてたから、です。
*ちなみにその「放課後の展覧会」の図録はアートコートギャラリーにて絶賛発売中です!
その当時は、荒川さんのことも存じておらず、また、会場でも特に話したりしたわけではないので、本当に作品だけで推薦いただいたという事です。
これに関しては、年末にも書きましたが、心から嬉しかったです。
まあ、そこそこの期間、関西でちょろちょろと作家活動してますと、
「木内さん?あ、御名前はよく聞きます~」
とか言われ出したりするのですが、実際に作品を観て知ってくれてる方は少なかったりします。
また、こういうブログやらで自身のキャラが立ってくると、それが作品とのギャップを生んだりして、
「作品は大人しいんですね~」
と、過度な、或いは別ベクトルなものを期待されて、ガッカリされたりもしなくもないです。
(その逆もよくありますが。)
まあ、欲張りなもんですから、出来上がった作品のクオリティはさて置いて、
「俺はもっと評価されるべきべきベキーッ!」
なんつって、自己を省みず思い込んでしまうため、それなりのお褒めや評価いただいても、
「なにくそー!まだまだまだー!」
と、自意識過剰が転じて自虐となり、拗ねて、卑屈になり、他人を妬み、嫉み・・・んんん?何書いてるんだっけ?
と、そんな、身体だけの関係・・・もとい、「作品だけの関係」、しかも一回の展覧会での判断による推薦で、展覧会出品するというのは、荒川さんの筆者に対する評価や期待に対して「裏切ってしまうのでは?」という不安もなきにしもあらず、なのでした。
そこら辺はもしかすると、多かれ少なかれ推薦された作家さんはみんな持ってるのかも知れませんな。
昨年のフロンティアの若木くるみさんの「榎さんの顔に泥を塗る」(タイトルうろ覚えなんで、間違ってたらスイマセン~)という作品は、そういう意味ではその感覚を逆手に取ったものかも知れませんな。(ちなみに彼女を推薦したのがエノチューさんでした)
で、結果は前にトークの報告でも書きましたが、作品をとても面白がって下さって、1つ1つ丁寧にお話を聞いていただきました。
僕とは歳も随分離れていて、例えば今回作品の「ネタ」そのものが世代の違いでピンと来られてなくても、その背景の説明をしっかり聞いて下さいました。
こちらが、放課後の展覧会でも使ってた元ネタの1つ。
「ひとつ上の男」

上図は一例。
他にもあらゆるパターンがあって、最近では女性がモデルのやつも!
このたぐいの広告のイコンをそのまま作品化する、というポップアート的(?、自分ではそう思ってます)な展開。
たしか、かのオザケンも、ロッキンオンジャパン誌のインタビュー撮影でチョケて、これの真似やってはったはず。
僕の、10歳上くらいから10歳くらい下の男性の多くは、「ピン!」とくるベタな広告。
女子やご婦人は「キョトン?」となる方が多数。
また、実は意味わかっていても、知らんフリするのが乙女のたしなみであります。
(あと、これを男性と一緒になって面白ガール女史も、いいと思います。あると思います!)
そういえば荒川さんも随分世代が筆者とは違うので、「また元ネタ画像を見せて下さい」的なことおっしゃってましたな。
というわけで図にのってもう一方の元ネタ。

こちらも上記同様、思春期男子に反復される広告イメージ。
どちらも「男子の性的な不安」につけ込むサブリミナルです。
モザイク消しは男の夢。
・・・まあ、現在となってはそれも儚き夢、強者どもが夢の後、なのですが。
*ちなみにこのマシンはなんと現在も販売されてます。筆者は昨年購入しました。あ、もちろん、「モチーフとして」ですよ!(汗)
ーーーーーーーーーー
んで、話は遡って6月27日。
そのトーク&レセプションの翌日。
久々に一日お休み、ということで、自転車で出かける。
散髪と、ギャラリー巡り&放課後図録スポンサーさん挨拶回り、夜はイベントを見に行く予定。
虹の木藤さんの個展に立ち寄ったあと、円山公園のエンアーツに向かうべく、坂を登ってたら、前方に見慣れたシルエット。
荒川さんでした。
まさに、「昨日の今日」という感じでした。
関東在住の荒川さんは、ちょうど僕と逆のコースで、エンアーツから虹へ向かわれてるとこでした。
「昨日はどうもでした」と挨拶。
午後2時くらいだったのですが、何でもその日は朝から西宮大谷記念美術館のパラモデル展観て来て、そして京都を回って横浜へ帰られる、とのことでした。
「ちょっとだけよ~」じゃなくて、ガッツリ「あんたも好きね~」という感じ。
そんな荒川さんと、坂の中腹でガッチリ握手しながら、世代を超えても共通する何かがこの方とはあるんだな~と実感しました。
推薦は誤解でも偶然でもなく、ある種の必然だったのでしょうな。
というわけで、荒川さん、重ね重ね、今回はありがとうございました。
と、そんなアートコートフロンティア2010はまだまだ続きます~。
今日の鼻歌:
♪こんな気持ち~ 初めてだよ~ 僕はすっかり◯◯◯◯! 君にとっても◯◯◯◯! という感じさ~
*「◯◯が出てくる歌詞の歌は?」とツイッターで問いかけた所、大阪府のKさんから「トシちゃんとかどう?」的なつぶやきをいただきました。「哀愁でいと」の歌い出しも捨て難かったのですが、◯◯の量でこちらの曲を採用させていただきました~。
by kiuchism
| 2010-07-16 23:03
| 木内研究記