2012年 10月 01日
美術のくすり処方箋(副作用編) |
ぼ~っとしてたら10月になってしまいました。
言うてる間にアニキもジョーも引退です。
あ、「wks.祭・立体編」も無事終了してます。
ご高覧いただいた方々、毎度毎度ありがとうございます!
(そちらの報告はまたの機会に)
僕の方は9月の諸々発表が終わって、少し気が抜けてます。
ひとつ気が抜けると諸々気が抜けてしまい、ブログも書かずすいませんです。
ということで、もう忘れたかもな前回ブログの続き。
「美術のくすり」副作用編です。
前回紹介した金、銀のくすり作品。

これには実は別バージョンがありました。
制作にあたって、色々バリエーションを考えるのは常ですが、今回は初めて扱う箔素材ということもあり、大きく2パターンの描き方を想定。
で、現場で考えてどちらかを出そうということになり、結果上の作品を展示。
こちらは、ざっくり言うと「西洋画の金箔風」なバージョンでした。
あくまで、「風」ですが。
まず、中央の油彩部分を描いて、後から背景の箔を貼る、という手順です。
では、出さなかったのはというと。

こちら「日本画の金箔風」なパターン。

背景の箔を先に貼り、その上から箔地を生かしつつ、線と色面で描くという方法。
ちょうどモチーフの色に箔が生かせます。
「日本画風」と言ってますが、アクリル絵具です。
で、結局こちらを事務所展示にしたのですが、やはり同展覧会には元祖「ニッポン画」の山本太郎くんも出してるし、全体を考えると、油彩の方を出した方がバランスがいいかな~と思い、そう決めました。
対抗意識を出したところで、こちらはしょせん付け焼き刃。
あっという間に折れてしまいそうですし。
前にも書いたかもしれませんが、同展出品作家さんたちは昔、皆「同じ穴のムジナ」的な扱いをされがちで、ある種のライバルでもあり、個人的にはずいぶん意識していた作家さんたちです。
しかしながら、それぞれ活動を続けて行くうちに、共通点や相違点もハッキリでてきて、皆、それぞれの道を行っています。
なので、もう何かしら強くライバル視するような意識も少なく、むしろ自分は「見劣りしたらどうしよう・・・」という心配があるのみ。
あとはそれぞれの作家さんの作品を「なるほど~そうきたか~」と感心するばかりです。

こちら同じく事務所内展示作品。
箔の演習に、このサイズをいくつか作って、下地や絵具、溶剤などを試したりしました。
こちらの銀はアルミ箔です。金箔も安い洋金箔で練習しました。

技術的な部分は、東京の姉貴、木村了子さんにアドバイスいただき、助かりました。
木村さん、ありがとうございます!
さらに遡ると、いきなり箔使うのはリスクが・・・

・・・なんて消極的な態度から、最初は折り紙の金を使ってのお試し。
このように石橋をコツコツ叩いてるうちに夏が終わったという感じです。
とりあえず、そんな感じで「KUNST ARZT」も無事オープン。
オーナー、岡本氏は、この場所での作家主体企画グループ展を「アメトーーク」のプレゼン企画のように捉えて、作家が、自分を光らせると同時に、一緒にやりたい作家を集めて、もちろんそ企画者も出品が条件でやって行きたいとのことでした。
「美術のくすり」はその第1弾。岡本プレゼン企画ということですな。
ちなみに、第2弾は僕の恩師のプレゼン企画。
「再生/メード・イン・ジャパン」
いやこのメンツ、凄くない?
ということで、また機会あれば木内企画もぜひ考えたいな~と思ってます。
「○○じゃない方美術作家」とか?
今日の鼻歌:
♪ソーラ 気取りの アルミ箔~ アルミ箔~ 全身アルミ箔~
言うてる間にアニキもジョーも引退です。
あ、「wks.祭・立体編」も無事終了してます。
ご高覧いただいた方々、毎度毎度ありがとうございます!
(そちらの報告はまたの機会に)
僕の方は9月の諸々発表が終わって、少し気が抜けてます。
ひとつ気が抜けると諸々気が抜けてしまい、ブログも書かずすいませんです。
ということで、もう忘れたかもな前回ブログの続き。
「美術のくすり」副作用編です。
前回紹介した金、銀のくすり作品。

これには実は別バージョンがありました。
制作にあたって、色々バリエーションを考えるのは常ですが、今回は初めて扱う箔素材ということもあり、大きく2パターンの描き方を想定。
で、現場で考えてどちらかを出そうということになり、結果上の作品を展示。
こちらは、ざっくり言うと「西洋画の金箔風」なバージョンでした。
あくまで、「風」ですが。
まず、中央の油彩部分を描いて、後から背景の箔を貼る、という手順です。
では、出さなかったのはというと。

こちら「日本画の金箔風」なパターン。

背景の箔を先に貼り、その上から箔地を生かしつつ、線と色面で描くという方法。
ちょうどモチーフの色に箔が生かせます。
「日本画風」と言ってますが、アクリル絵具です。
で、結局こちらを事務所展示にしたのですが、やはり同展覧会には元祖「ニッポン画」の山本太郎くんも出してるし、全体を考えると、油彩の方を出した方がバランスがいいかな~と思い、そう決めました。
対抗意識を出したところで、こちらはしょせん付け焼き刃。
あっという間に折れてしまいそうですし。
前にも書いたかもしれませんが、同展出品作家さんたちは昔、皆「同じ穴のムジナ」的な扱いをされがちで、ある種のライバルでもあり、個人的にはずいぶん意識していた作家さんたちです。
しかしながら、それぞれ活動を続けて行くうちに、共通点や相違点もハッキリでてきて、皆、それぞれの道を行っています。
なので、もう何かしら強くライバル視するような意識も少なく、むしろ自分は「見劣りしたらどうしよう・・・」という心配があるのみ。
あとはそれぞれの作家さんの作品を「なるほど~そうきたか~」と感心するばかりです。

こちら同じく事務所内展示作品。
箔の演習に、このサイズをいくつか作って、下地や絵具、溶剤などを試したりしました。
こちらの銀はアルミ箔です。金箔も安い洋金箔で練習しました。

技術的な部分は、東京の姉貴、木村了子さんにアドバイスいただき、助かりました。
木村さん、ありがとうございます!
さらに遡ると、いきなり箔使うのはリスクが・・・

・・・なんて消極的な態度から、最初は折り紙の金を使ってのお試し。
このように石橋をコツコツ叩いてるうちに夏が終わったという感じです。
とりあえず、そんな感じで「KUNST ARZT」も無事オープン。
オーナー、岡本氏は、この場所での作家主体企画グループ展を「アメトーーク」のプレゼン企画のように捉えて、作家が、自分を光らせると同時に、一緒にやりたい作家を集めて、もちろんそ企画者も出品が条件でやって行きたいとのことでした。
「美術のくすり」はその第1弾。岡本プレゼン企画ということですな。
ちなみに、第2弾は僕の恩師のプレゼン企画。
「再生/メード・イン・ジャパン」
いやこのメンツ、凄くない?
ということで、また機会あれば木内企画もぜひ考えたいな~と思ってます。
「○○じゃない方美術作家」とか?
今日の鼻歌:
♪ソーラ 気取りの アルミ箔~ アルミ箔~ 全身アルミ箔~
by kiuchism
| 2012-10-01 23:51
| 木内研究記