2013年 01月 28日
画賊と貝殻と私 |
さて、「胎内巡りと画賊たち」が終了して一週間。
画賊メンバーは京都でのブロマイド撮影を終えたのち、関東を帰って行かれました。
私は私で次の旅へ・・というか日常へと向かっていくのですが、早目に今回の展覧会の事を記していかないと、クイッククイック!
てことで、関わった者から報告をば、少し。
この展覧会は、自分の目線で見ても、手前味噌ではありますが面白い展覧会だったと思います。
半年くらいの準備期間と予算も知名度も低い状態の展覧会としては、上出来ではないかと思います。
そして、出品作家の皆様もただただ楽しい展覧会だったかと思います。
各作家の魅力も十分発揮されていて、全体としても混沌とした中にひとつの方向というか、雰囲気が出ていて、見応えある展覧会だったと思います。
いや、しかし。画賊メンバーとゲスト作家、皆よく頑張りました!
・・や、頑張ったというか、よく楽しんだ!という言い方の方がいいかな?
もちろん展覧会を自分たちだけで作るのには作品制作以外の面倒くさい部分が多々あるのですが、そこの部分も楽しんで分担することで、非常に円滑に進めたかと思います。
(比重としてはmono.の岡山くんによるところが大きいですが。彼のおかげでずいぶん助かりました!)
展覧会をやるのって、こんなに楽しかったのね!と気付かせてくれるようなグループ展でありました。
いやもう、そこら辺は画賊さんのおかげです。
僕もすっかり、一発変換で「画賊」と出るくらい、画賊に取り憑かれた感じでした。
広報担当(私)としては「もうちょっとやれたんじゃないかな~?」と反省する部分もありましたが、GALLERY PARCさんとKUNST ARZTさんの御協力もあり、得意の「ゲリラ広報」と「溶ける魚」展のコバンザメ方式でもって、なんとか画賊さんに恥をかかせない程度にはお客さんを呼べたかなと思っております。
あとはもう噂と評判で来ていただいたりして、最終日は一時、胎内巡り用の提灯待ち時間ができるほどの盛況でした。
ありがたい話です。
全体としましては運営から展示にいたるまで、小難しい理屈や理念を掲げるとかではなく、大部分を「ノリとフィーリング」でやったのですが、それが暗黙の了解で上手く行った展覧会だったと思います。
・・・と、そんなこと書くと、テキトーにやった展覧会だと思われるかもしれませんが、そういうことではなく、僕は特に作家同士でやる展覧会はこの部分が結構重要だと思っています。
もちろん、お互いの作品やなんかをしっかりディスカッションして詰めて行くのも重要ですが、最終的にこの「ノリとフィーリング」の部分が全く理解できなければ、なかなか同じリングに立つのは難しいと思っています。
僕は今回、画賊のリングに上がったわけですから、画賊のルール(掟のほうがいいかな?)や彼らのやり方にできるだけ合わせて、いかにお客さんを湧かせるか?ということだったのであります。
画賊のリングは非常に楽しく、ガチガチのストロングスタイルな作家もつい凶器使ったり毒霧吹いたり踊ったりしてしまうような、ワンダーランドでありました。
そういう意味では画賊メンバーとゲスト作家それぞれ、ちゃんと受け身をしっかりとるプロレスのできるレスラー・・じゃなくてクリエイターなのだな~と感心した次第です。
あ、つい長々と書いてしまいましたが、作品の報告しなけりゃいけませんな。
なんせあれだけ作品や作品以外のモノモノがあったので、細かく書くとキリがありません。
ということで、自作について、紹介させていただきます。
今回、新作は一点のみでした。
いわばこれが今回の「必殺技」で、僕としては、これだけ出せればそれでいい、という感じで作りました。
ミーティングで「貝殻」と「こけし」がお題に出ていたのですが、貝殻で思い浮んだのがこれしかなかったのです。

このあまりにも馬鹿馬鹿しくもなんか神々しい、これをやるなら今しかねえ!
と負けじと私も貝になる!
で、できたのがこれ。

「KUMIKOと貝殻と私」 ベニヤ板に油彩 2013
写真集とセルフポートレートをコラージュ。
顔は抜いて、背後からは朝日(?)がさしてるかの様であります。
こちらは顔の部分を空洞にし、鑑賞者が顔をハメることにより完成するという、斬新な参加型作品です!
おかげ様で多くの方々に会場で顔ハメ撮影(略してハメ撮り?)していただきました。
僕のfacebookページの写真もこれで完全に埋まってしましました。
基本、展覧会会期中の画像ネット流出というのは微妙なとこもあるのですが、今回の展覧会に関しては積極的にやっていただきました。
なんせ、会場が普段ギャラリーや美術館巡りをする方々にとってなじみの薄い場所なので、少しでも会場の雰囲気を知ってもらって、興味を持ってもらおうという作戦です。
我が作品はその為の「飛び道具」として少し機能したかな~と思ってます。
もちろん、実際来た方々がネットで観た以上の驚きを感じていただけたので(特に「胎内巡り」からの展覧会鑑賞はなかなか画像では伝わらなかったですし)、してやったり、であります。
この作品を作ってるときは、「これで出したら画賊も吹っ飛ぶインパクトやろ~」と息巻いてましたが、展示してみれば、特にコレだけが目立つということもなく、完全に展覧会にとけ込んでました。
いや、ほんと画賊恐るべしでしたわ。
で、これ以外は過去作の中から「物産展」的なイメージの物を持ってきて、「お任せ展示」。
搬入は少ししか居られなかったので、画賊におまかせ!でした。

いろんな作家の作品が所狭しとシャッフルで展示されてました。

胎内巡りを抜けると広がる怪しい物産展。
それはまるで洞窟の奥にある画賊のアジトの様な雰囲気でした。
そこら辺のベースにはmono.による綿密な空間構成があります。
・・・と、長くなったのでつづきはまた次回!
今日の鼻歌:
♪黒いRay-ban~ 外す 俺~の眼に~嘘は~ 無いさ~ 若さ~はいつでも One Way Road 誰も引き返せないさ 昨日とは違う生き方~ 見せてやる
画賊メンバーは京都でのブロマイド撮影を終えたのち、関東を帰って行かれました。
私は私で次の旅へ・・というか日常へと向かっていくのですが、早目に今回の展覧会の事を記していかないと、クイッククイック!
てことで、関わった者から報告をば、少し。
この展覧会は、自分の目線で見ても、手前味噌ではありますが面白い展覧会だったと思います。
半年くらいの準備期間と予算も知名度も低い状態の展覧会としては、上出来ではないかと思います。
そして、出品作家の皆様もただただ楽しい展覧会だったかと思います。
各作家の魅力も十分発揮されていて、全体としても混沌とした中にひとつの方向というか、雰囲気が出ていて、見応えある展覧会だったと思います。
いや、しかし。画賊メンバーとゲスト作家、皆よく頑張りました!
・・や、頑張ったというか、よく楽しんだ!という言い方の方がいいかな?
もちろん展覧会を自分たちだけで作るのには作品制作以外の面倒くさい部分が多々あるのですが、そこの部分も楽しんで分担することで、非常に円滑に進めたかと思います。
(比重としてはmono.の岡山くんによるところが大きいですが。彼のおかげでずいぶん助かりました!)
展覧会をやるのって、こんなに楽しかったのね!と気付かせてくれるようなグループ展でありました。
いやもう、そこら辺は画賊さんのおかげです。
僕もすっかり、一発変換で「画賊」と出るくらい、画賊に取り憑かれた感じでした。
広報担当(私)としては「もうちょっとやれたんじゃないかな~?」と反省する部分もありましたが、GALLERY PARCさんとKUNST ARZTさんの御協力もあり、得意の「ゲリラ広報」と「溶ける魚」展のコバンザメ方式でもって、なんとか画賊さんに恥をかかせない程度にはお客さんを呼べたかなと思っております。
あとはもう噂と評判で来ていただいたりして、最終日は一時、胎内巡り用の提灯待ち時間ができるほどの盛況でした。
ありがたい話です。
全体としましては運営から展示にいたるまで、小難しい理屈や理念を掲げるとかではなく、大部分を「ノリとフィーリング」でやったのですが、それが暗黙の了解で上手く行った展覧会だったと思います。
・・・と、そんなこと書くと、テキトーにやった展覧会だと思われるかもしれませんが、そういうことではなく、僕は特に作家同士でやる展覧会はこの部分が結構重要だと思っています。
もちろん、お互いの作品やなんかをしっかりディスカッションして詰めて行くのも重要ですが、最終的にこの「ノリとフィーリング」の部分が全く理解できなければ、なかなか同じリングに立つのは難しいと思っています。
僕は今回、画賊のリングに上がったわけですから、画賊のルール(掟のほうがいいかな?)や彼らのやり方にできるだけ合わせて、いかにお客さんを湧かせるか?ということだったのであります。
画賊のリングは非常に楽しく、ガチガチのストロングスタイルな作家もつい凶器使ったり毒霧吹いたり踊ったりしてしまうような、ワンダーランドでありました。
そういう意味では画賊メンバーとゲスト作家それぞれ、ちゃんと受け身をしっかりとるプロレスのできるレスラー・・じゃなくてクリエイターなのだな~と感心した次第です。
あ、つい長々と書いてしまいましたが、作品の報告しなけりゃいけませんな。
なんせあれだけ作品や作品以外のモノモノがあったので、細かく書くとキリがありません。
ということで、自作について、紹介させていただきます。
今回、新作は一点のみでした。
いわばこれが今回の「必殺技」で、僕としては、これだけ出せればそれでいい、という感じで作りました。
ミーティングで「貝殻」と「こけし」がお題に出ていたのですが、貝殻で思い浮んだのがこれしかなかったのです。

このあまりにも馬鹿馬鹿しくもなんか神々しい、これをやるなら今しかねえ!
と負けじと私も貝になる!
で、できたのがこれ。

「KUMIKOと貝殻と私」 ベニヤ板に油彩 2013
写真集とセルフポートレートをコラージュ。
顔は抜いて、背後からは朝日(?)がさしてるかの様であります。
こちらは顔の部分を空洞にし、鑑賞者が顔をハメることにより完成するという、斬新な参加型作品です!
おかげ様で多くの方々に会場で顔ハメ撮影(略してハメ撮り?)していただきました。
僕のfacebookページの写真もこれで完全に埋まってしましました。
基本、展覧会会期中の画像ネット流出というのは微妙なとこもあるのですが、今回の展覧会に関しては積極的にやっていただきました。
なんせ、会場が普段ギャラリーや美術館巡りをする方々にとってなじみの薄い場所なので、少しでも会場の雰囲気を知ってもらって、興味を持ってもらおうという作戦です。
我が作品はその為の「飛び道具」として少し機能したかな~と思ってます。
もちろん、実際来た方々がネットで観た以上の驚きを感じていただけたので(特に「胎内巡り」からの展覧会鑑賞はなかなか画像では伝わらなかったですし)、してやったり、であります。
この作品を作ってるときは、「これで出したら画賊も吹っ飛ぶインパクトやろ~」と息巻いてましたが、展示してみれば、特にコレだけが目立つということもなく、完全に展覧会にとけ込んでました。
いや、ほんと画賊恐るべしでしたわ。
で、これ以外は過去作の中から「物産展」的なイメージの物を持ってきて、「お任せ展示」。
搬入は少ししか居られなかったので、画賊におまかせ!でした。

いろんな作家の作品が所狭しとシャッフルで展示されてました。

胎内巡りを抜けると広がる怪しい物産展。
それはまるで洞窟の奥にある画賊のアジトの様な雰囲気でした。
そこら辺のベースにはmono.による綿密な空間構成があります。
・・・と、長くなったのでつづきはまた次回!
今日の鼻歌:
♪黒いRay-ban~ 外す 俺~の眼に~嘘は~ 無いさ~ 若さ~はいつでも One Way Road 誰も引き返せないさ 昨日とは違う生き方~ 見せてやる
by kiuchism
| 2013-01-28 22:37
| 報告