2014年 06月 26日
木内貴志とその時代考証(その2) |
実はブログ原稿自体は少し前にだいたい書き終わってるのですが、アップ作業になんか面倒くささ感じてる間にプロ野球交流戦も終了して阪神は貯金を使い果たして最下位。(セ界ではまだAクラスですが)
世界と言えばサッカーW杯も我が母国は1次リーグは敗退しましたが、果たして私のW個展は予選を突破したのか?というかそもそも大会に出場してるのか?等々、無理矢理こじつけつつ時代考証第2弾。
では、W個展の総括続きです。
まずはPARCでの「続」の方から。
こちらは前にも記した通り、「実現したかった新作個展」でした。

各作品に関してはまた「作品集」ページでおいおいアップするとして、ざっくりと全体について。
この展覧会のメイン作品が、ティッシュペーパーで作った万年床の
「万年床(さようならキウチさん)」(2014)です。

タイトルどおり、これがまたしてもミュージシャン的に言うとアルバムタイトル曲ということになります。
自分の記憶も曖昧ですが、2000年の個展の際に思いついたアイデアだったと思います。

「オイルショックの年に生まれた」「洋画コースに行くことになった」「ティッシュはよく使う(鼻やら華やら)」等々のイメージが自分のいくつかある特徴で、それが「現代美術作家になりたいと思った」自身によって作られるというのが、紆余曲折を経て出た感じです。
2000年当時はそこまで手も回らないという感じで、油彩のみで一本調子だったのですが、そこでの未実現作品を14年経ってようやくできたという感じです。
2011年の、要するに前回個展の「ポストキウチズム」での作品は、これのマケット的な作品だったわけでもあるのですな。

↑こちら2011年当時の展示風景。(撮影:笹倉洋平)
「万年床(ポスト木内住む)」 ティッシュペーパー、糊、他 2011
しかしながら「できたできた!はい実現成功~」とは喜べず。
というのも、ポストギャラリーでの小さい作品から、いきなりのリアルサイズの布団。
立体造形、怒られるかもしれんけど要するに彫刻作品と考えてみると、諸々、甘々であります。
造形だけでなく、保存を考えた強度から考えるとヘロヘロで、実際、アトリエでは完成せず搬入時に会場でさらに作業してなんとか体裁を保ったという感じです。
なので、会期前半はティッシュの造形が乾いておらず、後半と見た目のイメージが違う感じとなってしまいました。
まあ、「巨大工作」ととらえればまあええかなと思ってるんですが、それにしてももう40代の自称美術作家。
もうちょっとがっちり作りたかったです。
なので、現在こちらの作品はアトリエに戻ってきてますが、これをさらに作り直すか?あるいは一から作り直すか?もしくは無かったことにするか?
・・・ま、無かったことにするにはあまりにも見てもらってるし、コンセプトも自身は気に入ってるので、そうはしないと思いますが、保留のまま置かれてる感じです。
いずれどこかでまた改訂版が見られる・・・かもしれません。
その作品以外だと「モザイク」「ウコンやワンカップ」「顔出しパネル」といったとこでしょうか。
ここら辺はそれこそ昔から今まで、何度も何度も反復してるイメージですが、それの最新版。
幅広いようで意外とそうでもないことがバレる感じですな。

モザイク作品、垂れ幕の方は発注作品ですが、これができる高さのあるギャラリーというのもPARCを選んだ理由です。
「百貨店での個展」というのは親戚が喜ぶ感じの「成功の証」と思ってるのですが、気づけば結構若くで百貨店個展を実現してる人もいて、あくまで「通過点」な人も居られる中、なんか恥ずかしいですな。
まあ、この「自己実現」てな妄想劇は、ぜひこのモザイク垂れ幕を実際の百貨店の壁面で吊るすという歪曲した形で終了できればいいな~と夢想中であります。
結局モザイク作品にも、以前、ウコン飲料等々で使った金箔銀箔作品作ってるときにアイデア浮かんで、またそのあと今度はワンカップのアイデア浮かんでそれが「ワンパターンの絵画」的なものへも繋がるという感じで、ぐるぐるまわる現在の自分をなんとかPARCサイズにハメさせていただけたかな~と思ってます。

ちなみに、こちらの安河内さんの文章ですと、「オンリーワンカップ」のお平面部分はウォーホール作品を連想させると書かれてますが、自身としてはどちらかと言えば草間弥生のエアメール作品の方をイメージしてました。
作品に出てる自分の諸々、というのはさらにこの後の過去作品リミックス展「続続・~」の方を見ればさらによくわかるのですが、それについてはまたそちらの方で。
そんな内容の個展でしたが、さすがに2000年から14年も経ってるし、会場も京都のいい立地のギャラリーでしたので、今までの個展で一番多くのお客さんに見にきていただきました。
ありがとうございます!
「これをやるまでは死ねない」と思ってた内容の個展がとりあえず実現できたので、ここで一回「最終回」(?)
そして、数多くのファンに「やめないで~~!」と言われて、仕方なく再開を・・・という妄想は実現しなさそうなので、とりあえず「やめないで~~!と言われたと仮定して」、「続続」へと続くわけです。
(では、時代考証は第3弾へ続きます)
今日の鼻歌:
♪最後の 最後の 最後~~~ぉおまで~~ 乾かないで! 乾かないで!
世界と言えばサッカーW杯も我が母国は1次リーグは敗退しましたが、果たして私のW個展は予選を突破したのか?というかそもそも大会に出場してるのか?等々、無理矢理こじつけつつ時代考証第2弾。
では、W個展の総括続きです。
まずはPARCでの「続」の方から。
こちらは前にも記した通り、「実現したかった新作個展」でした。

各作品に関してはまた「作品集」ページでおいおいアップするとして、ざっくりと全体について。
この展覧会のメイン作品が、ティッシュペーパーで作った万年床の
「万年床(さようならキウチさん)」(2014)です。

タイトルどおり、これがまたしてもミュージシャン的に言うとアルバムタイトル曲ということになります。
自分の記憶も曖昧ですが、2000年の個展の際に思いついたアイデアだったと思います。

「オイルショックの年に生まれた」「洋画コースに行くことになった」「ティッシュはよく使う(鼻やら華やら)」等々のイメージが自分のいくつかある特徴で、それが「現代美術作家になりたいと思った」自身によって作られるというのが、紆余曲折を経て出た感じです。
2000年当時はそこまで手も回らないという感じで、油彩のみで一本調子だったのですが、そこでの未実現作品を14年経ってようやくできたという感じです。
2011年の、要するに前回個展の「ポストキウチズム」での作品は、これのマケット的な作品だったわけでもあるのですな。

↑こちら2011年当時の展示風景。(撮影:笹倉洋平)
「万年床(ポスト木内住む)」 ティッシュペーパー、糊、他 2011
しかしながら「できたできた!はい実現成功~」とは喜べず。
というのも、ポストギャラリーでの小さい作品から、いきなりのリアルサイズの布団。
立体造形、怒られるかもしれんけど要するに彫刻作品と考えてみると、諸々、甘々であります。
造形だけでなく、保存を考えた強度から考えるとヘロヘロで、実際、アトリエでは完成せず搬入時に会場でさらに作業してなんとか体裁を保ったという感じです。
なので、会期前半はティッシュの造形が乾いておらず、後半と見た目のイメージが違う感じとなってしまいました。
まあ、「巨大工作」ととらえればまあええかなと思ってるんですが、それにしてももう40代の自称美術作家。
もうちょっとがっちり作りたかったです。
なので、現在こちらの作品はアトリエに戻ってきてますが、これをさらに作り直すか?あるいは一から作り直すか?もしくは無かったことにするか?
・・・ま、無かったことにするにはあまりにも見てもらってるし、コンセプトも自身は気に入ってるので、そうはしないと思いますが、保留のまま置かれてる感じです。
いずれどこかでまた改訂版が見られる・・・かもしれません。
その作品以外だと「モザイク」「ウコンやワンカップ」「顔出しパネル」といったとこでしょうか。
ここら辺はそれこそ昔から今まで、何度も何度も反復してるイメージですが、それの最新版。
幅広いようで意外とそうでもないことがバレる感じですな。

モザイク作品、垂れ幕の方は発注作品ですが、これができる高さのあるギャラリーというのもPARCを選んだ理由です。
「百貨店での個展」というのは親戚が喜ぶ感じの「成功の証」と思ってるのですが、気づけば結構若くで百貨店個展を実現してる人もいて、あくまで「通過点」な人も居られる中、なんか恥ずかしいですな。
まあ、この「自己実現」てな妄想劇は、ぜひこのモザイク垂れ幕を実際の百貨店の壁面で吊るすという歪曲した形で終了できればいいな~と夢想中であります。
結局モザイク作品にも、以前、ウコン飲料等々で使った金箔銀箔作品作ってるときにアイデア浮かんで、またそのあと今度はワンカップのアイデア浮かんでそれが「ワンパターンの絵画」的なものへも繋がるという感じで、ぐるぐるまわる現在の自分をなんとかPARCサイズにハメさせていただけたかな~と思ってます。

ちなみに、こちらの安河内さんの文章ですと、「オンリーワンカップ」のお平面部分はウォーホール作品を連想させると書かれてますが、自身としてはどちらかと言えば草間弥生のエアメール作品の方をイメージしてました。
作品に出てる自分の諸々、というのはさらにこの後の過去作品リミックス展「続続・~」の方を見ればさらによくわかるのですが、それについてはまたそちらの方で。
そんな内容の個展でしたが、さすがに2000年から14年も経ってるし、会場も京都のいい立地のギャラリーでしたので、今までの個展で一番多くのお客さんに見にきていただきました。
ありがとうございます!
「これをやるまでは死ねない」と思ってた内容の個展がとりあえず実現できたので、ここで一回「最終回」(?)
そして、数多くのファンに「やめないで~~!」と言われて、仕方なく再開を・・・という妄想は実現しなさそうなので、とりあえず「やめないで~~!と言われたと仮定して」、「続続」へと続くわけです。
(では、時代考証は第3弾へ続きます)
今日の鼻歌:
♪最後の 最後の 最後~~~ぉおまで~~ 乾かないで! 乾かないで!
by kiuchism
| 2014-06-26 20:01
| 木内研究記