2014年 06月 29日
木内貴志とその時代考証(その3) |
ギリギリ、まだ6月ですが、暑い夏へと向かっています。
暑さで忘れないうちに、春の個展の考証つづきです。
wks.での「続続・木内貴志とその時代」はPARCの個展から3日遅れで始まりました。
こちらは後から決まった展覧会で、しかも過去作によるリミックス展。
個展2回、グループ展数回で出品したギャラリーで、過去にも同会場で過去作中心の展覧会(「美術のボケ・ピンバージョン)をやったことがあった為、ここでまた過去作はクドいのでは?とも思いましたが、まあ、新作よりは気楽に、なんて考えてたのですが・・。
何と言っても京都で搬入~オープニングパーティーした翌日にまた搬入準備~大阪搬入ということで、なかなか面倒なスケジュール。
さらに、こちらがボヤッとしてる間に、引っ越しシーズンということで2トントラック等はレンタカーで借りられませんでした。
ということだったので、「搬入を手伝ってくれた友人Cくんの大型バンに積めるだけの量で、過去にwks.では発表したことがない作品」という縛りが自然に発生しました。
後は当日、とにかくアドリブで作品を展示という、無計画かつスリリングな搬入となりました。
結果、持ち寄った作品を僕、wks.片山氏、手伝ってくれたC君の3人で、会場空間にコラージュするように展示して、ああいうスタイルの展覧会となりました。
意外と、ああいうゴチャゴチャ積み込む展覧会が好きということもなく、普段の新作個展ではやらないスタイル。
それはそれで、「禁じ手解禁」という感じで楽しかったです。
(ギャラリー内画像は全て撮影:Gallery wks.片山和彦氏)
で、皆様の反応はというと、過去作の展示といっても整理された説明などなく、作品数で「どや!」と見せるタイプだった為か、有無を言わさぬ感じだったようで、満足いただいたという声も多かったと聞いています。
そして何より自分自身が、自分で感じて無かったり忘れてたりする事を思い知らされたという意味では、とても有意義な展覧会でした。
平面出身ということで、色々手は出してますが、色使いとか癖も痛感しました。
自画像多めはわかってましたが、その背景の色使いとか、赤・黄の原色多めな配色。
これは偶然出てきた高校生の時の美術の授業で描いた自画像にも既に出ていて恥ずかしい次第。
高校生の頃はギミックも何もなく、ただただ「上手く描きたい」と思って描いてただけなのですが、そこに出てる癖が、後に自分では色々仕掛けて描いてるつもりな作品に出てるんですから、頭隠して尻隠さず。
それから、モザイクのしつこさに「持つとこ付き」のしつこさ。
モザイクのそれは自分なりに練ってやってきたつもりで、今もよく多用してますが、並べるとしつこいことこの上ない。
また「持つとこ付き」もこんなにあったけ~と再確認。
ま、ルーツは「パパママ共産党~」な家庭で育ったとこにあるのは感じてましたが、キャンバスに持つところを付けることのビジュアル的なオモロさ(と自分で思ってる)を、もっと認めてください~~的な気持ちが、このしつこさに繋がってるんやと思います。
そんなワケで、まだまだ色々掘り下げたら書く事多々ありますが、また堂々巡りで長々と終わらないので後は省略。
そう、この今回の展覧会の「さようなら」~「帰ってきた」のように。
そして、そんなしつこい堂々巡りのルーツの一旦を、会場のwks.近くの交差点で気づきました。
有名な「店じまいセール」を延々続けるお店。(こちらは靴屋さん)
この「やめるやめるといっていつまでも続ける商売」な根性が、もしかしたら自分にも乗り移っての20年だったのかも知れない、と勝手にまとめてます。
こちらは結局今回間に合わなかった作品のイメージ文言。
「ドラえもん」は結局そのあと延々続いて最終回を迎えぬまま作者がこの世を去られました。
なので今回の個展をそれになぞらえると、まだ自分の作家活動のほんの序盤の総括な展覧会。
とりあえずは「幻の最終回」ということで、引き続き今後も稼働し続けたいと思ってます。
今日の鼻歌:
♪遠くの遠くまで~絵を描きに~ 鍵の~ヒビ穴から~ クドく覗かれた~
♪有り得ない 光を 探すより~ そのツラを描け~
暑さで忘れないうちに、春の個展の考証つづきです。
wks.での「続続・木内貴志とその時代」はPARCの個展から3日遅れで始まりました。
こちらは後から決まった展覧会で、しかも過去作によるリミックス展。
個展2回、グループ展数回で出品したギャラリーで、過去にも同会場で過去作中心の展覧会(「美術のボケ・ピンバージョン)をやったことがあった為、ここでまた過去作はクドいのでは?とも思いましたが、まあ、新作よりは気楽に、なんて考えてたのですが・・。
何と言っても京都で搬入~オープニングパーティーした翌日にまた搬入準備~大阪搬入ということで、なかなか面倒なスケジュール。
さらに、こちらがボヤッとしてる間に、引っ越しシーズンということで2トントラック等はレンタカーで借りられませんでした。
ということだったので、「搬入を手伝ってくれた友人Cくんの大型バンに積めるだけの量で、過去にwks.では発表したことがない作品」という縛りが自然に発生しました。
後は当日、とにかくアドリブで作品を展示という、無計画かつスリリングな搬入となりました。
結果、持ち寄った作品を僕、wks.片山氏、手伝ってくれたC君の3人で、会場空間にコラージュするように展示して、ああいうスタイルの展覧会となりました。
意外と、ああいうゴチャゴチャ積み込む展覧会が好きということもなく、普段の新作個展ではやらないスタイル。
それはそれで、「禁じ手解禁」という感じで楽しかったです。
(ギャラリー内画像は全て撮影:Gallery wks.片山和彦氏)
で、皆様の反応はというと、過去作の展示といっても整理された説明などなく、作品数で「どや!」と見せるタイプだった為か、有無を言わさぬ感じだったようで、満足いただいたという声も多かったと聞いています。
そして何より自分自身が、自分で感じて無かったり忘れてたりする事を思い知らされたという意味では、とても有意義な展覧会でした。
平面出身ということで、色々手は出してますが、色使いとか癖も痛感しました。
自画像多めはわかってましたが、その背景の色使いとか、赤・黄の原色多めな配色。
これは偶然出てきた高校生の時の美術の授業で描いた自画像にも既に出ていて恥ずかしい次第。
高校生の頃はギミックも何もなく、ただただ「上手く描きたい」と思って描いてただけなのですが、そこに出てる癖が、後に自分では色々仕掛けて描いてるつもりな作品に出てるんですから、頭隠して尻隠さず。
それから、モザイクのしつこさに「持つとこ付き」のしつこさ。
モザイクのそれは自分なりに練ってやってきたつもりで、今もよく多用してますが、並べるとしつこいことこの上ない。
また「持つとこ付き」もこんなにあったけ~と再確認。
ま、ルーツは「パパママ共産党~」な家庭で育ったとこにあるのは感じてましたが、キャンバスに持つところを付けることのビジュアル的なオモロさ(と自分で思ってる)を、もっと認めてください~~的な気持ちが、このしつこさに繋がってるんやと思います。
そんなワケで、まだまだ色々掘り下げたら書く事多々ありますが、また堂々巡りで長々と終わらないので後は省略。
そう、この今回の展覧会の「さようなら」~「帰ってきた」のように。
そして、そんなしつこい堂々巡りのルーツの一旦を、会場のwks.近くの交差点で気づきました。
有名な「店じまいセール」を延々続けるお店。(こちらは靴屋さん)
この「やめるやめるといっていつまでも続ける商売」な根性が、もしかしたら自分にも乗り移っての20年だったのかも知れない、と勝手にまとめてます。
こちらは結局今回間に合わなかった作品のイメージ文言。
「ドラえもん」は結局そのあと延々続いて最終回を迎えぬまま作者がこの世を去られました。
なので今回の個展をそれになぞらえると、まだ自分の作家活動のほんの序盤の総括な展覧会。
とりあえずは「幻の最終回」ということで、引き続き今後も稼働し続けたいと思ってます。
今日の鼻歌:
♪遠くの遠くまで~絵を描きに~ 鍵の~ヒビ穴から~ クドく覗かれた~
♪有り得ない 光を 探すより~ そのツラを描け~
by kiuchism
| 2014-06-29 19:53
| 木内研究記