2017年 03月 30日
キウチの錯視を探す旅 |
ふと、「そういえばブログ書いてないな〜」と思いました。
なので、書いてる次第です。
しかし、以前は阿呆みたいにブログ書いてたのですが、なんだかこの頃すっかり書けなく、いや書かなくなってきてます。
まあ、特に書くことないからなんでしょうが。
気付くともうすっかり春が近づいてるんですが、ぼ〜〜っとしてたら昨年の大学での個展(厳密にはその準備から)一年近くたって、自分でも忘れかけてた「『現代アート』という言い方が嫌い」なことやらを思い出す感じで、諸々。
そういえばなんかSNS等を見てるとやたらと友人知人の作家さんたちがこぞって東京行ってるなと思ったらアートフェアとかあったみたいで、多数の作家さんが参加されてる様子でしたが、思えばこのアートフェアというのに一度も参加したことがないです。
東京とか愛知とか、また夏頃には大阪かな?あと台湾とかNYとかその他海外とか。
とりあえず遠出はなかなかできないので、また大阪くらいは行くかな自分。
あのホテルでやってるアートフェア。
過去にも幾度となく通っては、狭い通路、人ごみをすんませんすんませんと進みながら、フロアの各部屋を探して歩く。
探し物は何ですか?見つけにくいものですか?
いやいや、目的は自分が手塩をかけて生み育てた芸術作品、ただ一つのみーーっ!
と、血眼になりながら探してるとこに声をかけてきた一人の老婆。
「あなた、そもそもギャラリーに所属してないじゃない。いくら探してもあなたの作品なんてなくてよ」
そう、探し物は始めから無かったのです。
・・・。
あと、いろんな所で開催されてるアートのコンペ。
その結果に自分の名前を探しますが、いや、そもそもエントリーしてないので名前あるわけないじゃない?
いや、ちゃんとエントリーしたこともありますが、そもそも選ばれたことがありません。
自分と同世代で今も続けてる作家さんは何かしらのコンペで受賞入賞した人も多く、
僕世代だとキリンコンテン、フィリップモリスのアワード、岡本太郎賞にV・O・C・A。
そこで知り合って交流ある作家さんがその思い出話なんかしてる中、自分も同世代作家ってことでなんとなく話合わせてるような雰囲気出してその場を過ごしたりしたこともあった気がしますが、それらは一つも通ったことがない。
燻りと疎外感。
20代の頃ならコンペの結果やギャラリーに所属とかアートフェアとか、とにかくそういうのに出て行く同世代を見ては焦燥と嫉妬で気が狂いそうになってたもんですが、さすがにもうね。
そんなこと言ってる自分に呆れるといいますか。
いや、燻って煙くらいは出てる気がしますが、さすれば、「なんで煙なのに辞めないの?」(byドラマ「カルテット」)とか言われそう。
煙でもやるんだよ!
とそんな中、現在開催中の岡本太郎記念美術館でのグループ展で、
出品作家の斉と公平太さんが、『オオウチ錯視の作者を探す旅』という書籍を出されてます。急に何故この本を紹介するのかというと、実はこの本の中に、私が少し出てきます。
アートフェアでもコンペでも見つからなかったこの私が!
説明すると、昨年の「『現代アート』という言い方反対プロジェクト」を進める過程で、SNSやヤフー知恵袋等で斉と氏とネット上でのやり取りがあったのですが、その時の様子と斉と氏の考察文がこの著書で紹介されてるという次第です。
主題は別にあり、その流れでその時の話が出てくる著書なのですが、当時の斉と氏の考察文章にさらに加筆修正されております。
僕も昨年、そのプロジェクトのレクチャーをやる上でもっとも参考になったのがこの斉と氏の文章で、こちらを大きく取り上げて資料を作ってレクチャーさせていただきました。
そもそも、斉と氏とは面識もなく、氏は僕のことも全く知られて無かったのですが、僕の方は実は学生時代から氏の活動に注目していて・・・と書くといい感じなんですが、要するに世に出る同世代作家としてチェックしていた、という感じです。
作品も親近感というか自分にとっては「やられた!」系(?)の作家さんなので、VOIDというミニコミのインタビューで知って以来、VOCAの図録やら岡本太郎賞やら(これは偶然見に行ってました)、愛知での「LOVEち」やら京都のmuzzでの個展やら、「いつも拝見させていただいてます」てな感じの作家さんでした。
上記の様な活動歴、こちらにはもれなくい無いので(いくつかは同じコンペにエントリーしたけど普通に落選)こちらのことを知られてないのはまあ当然のこと。
そして、それらとは関係なくやってた自身のプロジェクトにそのよく見てた作家さんの方からアクセスがあったので、こちらも勝手に盛り上がってた、というのが昨年の感じです。
で、一年近くたって、今度は氏の方から「著書に書きたいのですがいいでしょうか?」的な内容の丁寧なメールをいただき、そんなもん、いいに決まってまっせーっ!使って使ってー!と二つ返事でOKさせていただき、そしてその著書が完成して先日手元に届いたという次第です。
ちゃんと出版社からでてる・・と思ってよく見たら「自費出版」でした。(笑)
まだちゃんと全部読めてませんが、自身が関わった部分の氏の分析と解説もとても面白いので、ぜひ皆様にも読んでいただきたいところです。
で、僕はと言えば、その自分のプロジェクト、今となってはなんとなく尻窄みな感じになって、最近では積極的に「あえて『現代アート』と言わせてもらいます」的な人も目にしたりしますが、そう言われてもやはり僕は「現代アート」という言い方は今でも好きになれません。
また「『現代アート』という言い方は嫌いでも、『現代アート』が指すところのソレは嫌いになれない」というとこも、変わらずな感じです。
そんな、煙でもやるんだよ作家の昨年個展のカタログはもうすぐ出来る・・はずなので、また出来たらお知らせします。
煙たくてむせるかもしれませんが、まあよかったらまた見て下さい〜。
今日の鼻歌:
♪ぼくをつかって〜 ぼくをつかって〜 ぼくをつかってよ〜
Theピーズ
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by kiuchism
| 2017-03-30 19:38
| 日常雑記